投稿日:2025.09.22

正規品は3種類しかないとはいえ、ハイランドパークの購入は難しいものです。

過去の正規品や並行品が多数混在し、どれを購入してよいかわからなくなるからです。

定価がいくらか、どれくらいお得かもわかりません。

本稿ではハイランドパークのボトルを、現行の正規品・イギリスの公式Webショップでのラインナップ・過去の正規品に分類し、定価を掲載しています。

目的のボトルを見つける手助けや、どれがお買い得かの判断材料になるでしょう。

また、定価を大きく超えて取引されているボトルも紹介。

お手持ちのハイランドパークが、どれくらい貴重かもわかります。

ハイランドパーク12年の定価は7,700円(税込)

ハイランドパークの正規輸入元、三陽物産は2025年5月に3種類のボトルを値上げしています。

スタンダードボトルの12年の定価(希望小売価格)は7,700円(税込)、15年は1万8,150円、18年は2万6,400円に改められています。

あわせて、名称やパッケージ、ラベルなども変更されたので、購入の際には注意が必要です。

ハイランドパークのボトルいろいろ

ハイランドパークを試してみたい方がWebショップをのぞくと、きっと混乱するでしょう。

ボトルの種類が豊富すぎ、ショップごとに値段もまちまちで、どれがお買い得かすらわかりません。

次の表は現行や先代の正規品の定価や、並行品を豊富に扱っているWebショップでの販売価格、本国イギリスの公式Webショップでの販売価格をまとめたものです。

名称のあとに★が付いているボトルは、2025年9月現在、三陽物産が輸入している正規品、●が付いているものは、イギリス公式Webショップでのラインナップです。

£(英ポンド)から日本円への換算は、200を掛けると目安になります。

名称のあとに何も付いていないボトルは、現在のラインナップになる前に三陽物産が輸入していたものになります。

【正規品とは】

ハイランドパーク正規輸入元・三陽物産が輸入したボトルで、主に定価販売されています。

【並行品とは】

三陽物産以外の商社や酒店が輸入したボトルは並行品と呼ばれています。

定価より安く販売されているほか、正規品以外のボトルも入手できます。

名称正規品定価公式Webショップ並行品価格
12年★●7,700円£466,800円
12年ヴァイキング・オナー6,600円5,070円
15年★●1万8,150円£95
15年ヴァイキング・ハート1万6,500円
18年★●2万6,400円£140
18年ヴァイキング・プライド2万3,100円1万5,950円
カスクストレングス5年●£80
カスクストレングス No.29,900円
21年●£2604万9,900円
25年●£58710万9,200円
30年●£1,33923万9,000円
40年●£4,600
56年●£4万
19年・シェリースカイズ●£265
ヴァルクヌート8,250円
ヴァルファーザー9,350円
トリスケリオン2万4,200円

現行の正規品(★)

現在、三陽物産のHPに掲載されている正規品は12年、15年、18年の3つです。

これまでとの大きな違いはこの章の最初の写真の通り、名称が熟成年数だけになったこと。

ラベルはブラックからホワイトに、ボトルの口を覆うパラフィルムはブラックからベージュに変更されています。

また、ボトルの装飾がシンプルになったほか、15年はベージュ色の陶器から12年や15年と同じデザインのガラス製に変更されました。

公式Webショップのラインナップ(●)

ハイランドパークの本国、イギリスの公式Webショップには、日本には正規輸入されていないボトルが多数ラインナップされています。

【カスクストレングス5年】

加水を一切おこなわず、64.7%という高いアルコール度数でビン詰めされています。

伝統的なハイランドパークの香味を感じさせるもので、従来のカスクストレングス・シリーズの跡を継ぐ存在です。

【56年】

公式Webショップには、21年、25年、30年、40年と正規輸入されていないボトルが並んでいますが、注目すべきなのは56年という超長期熟成ボトルです。

定価は4万ポンドなので、日本円に直すと800万円ほど。

ハイランドパークが手掛けたボトルの中で、最も古く希少な原酒で構成されており、購入者にはウイスキーエキスパートによるテイスティング体験が付いてくるそう。

サントリー山崎55年の定価が330万円だったことを考えると、特別すぎるボトルといえるでしょう。

【19年・シェリースカイズ】

ハイランドパークの製造責任者、ゴードン・モーション氏が退任にあたり、最後に手掛けたボトルです。

シェリー樽熟成にこだわりを持つ、モーション氏の集大成的なボトルとなっています。

【トラベルエクスクルーシブ】

上の表には掲載していませんが、公式Webショップにはトラベルエクスクルーシブという3つのボトルもラインナップされています。

ランド・オブ・オークニー、シー・オブ・オークニー、スカイ・オブ・オークニーの酒齢は、それぞれ16年、18年、20年。

旅行者を対象としており、空港の免税店などで販売されます。

過去の正規品

三陽物産は現在のラインナップ以前に、ヴァイキングにまつわる名前を持つ12年、15年、18年と、4つの特別なボトルを輸入・販売していました。

12年、15年、18年がそれぞれヴァイキング・オナー、ヴァイキング・ハート、ヴァイキング・プライドと名づけられていたのは、蒸留所の立地によるものです。

ハイランドパークがあるオークニー島は、かつてはヴァイキングの定住地であり、数々の伝統が受け継がれているほか、蒸留所の創業者もヴァイキングの末裔でした。

ハイランドパークとヴァイキングは、深い縁で結ばれているのです。

【ヴァルクヌート】

特別なボトルの一つ、ヴァルクヌートもヴァイキングにインスパイアされたものです。

ヴァルクヌートとは3つの三角形を重ねたようなヴァイキングのシンボルで、死を超越した力を表しています。

使用されている大麦は、オークニー島で栽培されたタータン種です。

【ヴァルファーザー】

ヴァイキングたちが信仰した最高神、ヴァルファーザーをイメージしたボトルです。

ハイランドパーク史上、最もピーティーに仕上げられています。

過去に販売されていたヴァルキリーと、紹介したヴァルクヌート、ヴァルファーザーはヴァイキング・レジェンド・シリーズと呼ばれています。

【トリスケリオン】

ハイランドパーク蒸留所に所属する3人の製造責任者が、ピックアップした原酒で構成されているボトルです。

ハイランドパーク・4つの購入方法

2025年9月現在、ハイランドパークの正規品は3種類だけですが、本国イギリスで販売されているボトルや、過去に販売されていたボトルを含めると膨大な数に上ります。

これらは4種類の方法で購入できますが、それぞれのメリットとデメリットを解説していきましょう。

小売店で購入する

ハイランドパークを扱っている小売店で、陳列されているボトルを購入する方法です。

【メリット】

状態を確かめたうえで購入できるので、安心感が大きいのが小売店で購入するメリットです。

【デメリット】

店頭にない場合取り寄せになることや、並行品を得意にしているお店でもない限り、正規品しか入手できないのが小売店で購入するデメリットです。

販売価格も定価程度がほとんどなので、それほど期待はできません。

Webショップを利用する

楽天などに出店しているWebショップから購入する方法です。

【メリット】

豊富なボトルから選べることや定価よりも安く購入できるのが、Webショップのメリットです。

定価よりも安く販売されている正規品や過去の正規品、さらに安い並行品や本国でしか販売されていないボトルも購入できます。

【デメリット】

種類が多すぎて混乱しがちなことや、実物を目にできないことがWebショップのデメリットです。

掲載した表を参考に、あらかじめお目当てのボトルを見つけておけば混乱することはありませんし、説明文を読み状態を把握してから購入すれば。期待を裏切られることもないでしょう。

ヤフオクやメルカリを利用する

いったん誰かが購入した2次流通品を、ヤフオクなどの出品者から落札・購入する方法です。

【メリット】

定価よりも安いWebショップよりもさらに安く購入できるほか、Webショップでも見つけられない珍しいボトルも入手できます。

【デメリット】

個人が購入・保管していたものがほとんどで、内容や外観の状態が不安です。

また、悪質な出品者が紛れ込んでいる可能性もあります。

利用には商品写真や説明文、出品者のプロフィールや評価のチェックが必要です。

個人輸入に挑戦する

海外のWebサイトを利用して、個人で輸入する方法です。

しかし、イギリスのハイランドパーク公式Webショップは、日本からの購入を受け付けていません。

Master of MaltやThe Whisky Exchangeなど、国内のウイスキーマニア御用達のWebショップを利用するとよいでしょう。

【メリット】

海外に在住の方や、赴く方に依頼する方法もあるとはいえ、国内未発売のボトルを新品で入手する、ほぼ唯一の方法です。

【デメリット】

手続きが面倒、別途送料や税金がかかる、注文しても無事に届くとは限らない、クレームへの対応が不安など、いくつものデメリットがあります。

しかし、苦労して個人輸入したハイランドパークの香味は格別のはずです。

高額で落札されたハイランドパーク・ベスト5

ここからは、ヤフーオークションで高額で落札された、ハイランドパークのベスト5を紹介していきます。

紹介する落札価格は過去10年での最高落札額であり、実際の落札相場や買取価格とは異なることをご了承ください。

順位名称最高落札額
1位ハイランドパーク1958・40年112万5,000円
2位ハイランドパーク40年57万6,550円
3位ハイランドパーク1960・18年38万円
4位ゴードン&マクファイル・ハイランドパーク195636万7,000円
5位ハイランドパーク1967・シングルカスク34万1,000円

1位:ハイランドパーク1958・40年

最高落札額:112万5,000円

1958年に蒸留されて1998年にビン詰めされたボトルは、重厚な木製の箱にデキャンタとともに収められており、665本の限定生産品でした。

ヤフーオークションには付属品なしのボトルだけでも出品されていますが、落札価格は数10万円下がってしまうので、お手放しの際にはご注意ください。

2位:ハイランドパーク40年

最高落札額:57万6,550円

イギリスの公式Webショップで、現在販売されているボトルです。

1981年と1982年に蒸留され、シェリー樽に寝かされた原酒で構成されていますが、気になるのは57万6,550円という落札価格です。

公式Webショップでの販売価格は£4,600(約92万円)なので、出品者は大いに損をした計算になりますが、はたしてどうでしょうか。

3位:ハイランドパーク1960・18年

最高落札額:38万円

グリーンで太めのボトルに丸型のラベルをあしらった外観が印象的ですが、このデザインは1950年代から60年代にかけて用いられていたものです。

1950年代に蒸留されたものや熟成年数がさらに長いものは、より高く評価されるでしょう。

4位:ゴードン&マクファイル・ハイランドパーク1956

最高落札額:36万7,000円

1956年に蒸留されて30年の熟成ののち、スコットランドの著名なビン詰め業者、ゴードン&マクファイルにより1986年ごろに販売されたボトルです。

G&M社が企画した、カスクシリーズの一環となっています。

h3:5位:ハイランドパーク1967・シングルカスク

最高落札額:34万1,000円

2004年に日本限定で発売されたシングルカスク、1967年に蒸留されているので酒齢は37年になります。

当時の正規輸入元・アサヒビールは、定価10万円で販売したというから驚くばかり。

カスクナンバー10197の当時保管されていたもっとも古い樽から抽出し、そのままビン詰めされました。

まとめ

現在、正規品のハイランドパークは3種類だけですが、実際はいくつものボトルが販売されています。

たとえば12年だけでも、現行の正規品、現行の並行品、過去の並行品と3つの選択肢があるので、目的に合わせて選んでください。

また、ハイランドパークが過去に手掛けたボトルの中には、かなりの金額で取引されているものも見られます。

紹介したベスト5のランク外にも高額なものはあるので、ボトルを持て余している方は、弊社サケウルの無料査定を利用して、買取相場や手放すタイミングを探ってみてください。

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