投稿日:2025.09.17

桜尾と戸河内は中国地方の酒造メーカー、サクラオR&Dのウイスキー銘柄です。

本稿では桜尾・戸河内の2025年9月現在のレギュラーラインナップや、すでに製造が終了したボトル、希少な特別版を紹介。

定価やオークションでの落札相場、入手方法を解説しています。

桜尾・戸河内に興味がある方に役立つほか、サクラオR&Dの新銘柄・ソガイニについても紹介しています。

シングルモルト桜尾の定価は6,600円(税込)

桜尾は広島県廿日市市の酒造メーカー、サクラオ・ブルワリー・アンド・ディスティラリー(サクラオB&D)が手掛けるシングルモルトウイスキーの銘柄です。

2025年9月現在、桜尾は2種類がレギュラーラインナップされており、いずれもWebショップから、ほぼ定価(希望小売価格)で購入できます。

戸河内(とごうち)はサクラオB&Dが手掛けるもう一つの銘柄です。

現在、シングルモルトとブレンデッドを7種類展開しており、こちらもほぼ定価で購入できます。

サクラオR&Dの歴史

1918年に創業した中国醸造が、100年以上にわたる焼酎製造のノウハウを生かしたウイスキー製造を志したのは2017年のこと。

小規模なウイスキー蒸留所、サクラオ・ディスティラリーを設立し、桜尾と戸河内の製造を開始しました。

その後、中国醸造はサクラオR&Dに改称。

桜尾・戸河内が好評なほか、焼酎やジン、日本酒、ワインなどを製造しています。

桜尾と戸河内の違い

サクラオR&Dが手掛ける二つのウイスキー銘柄、桜尾と戸河内の違いは貯蔵・熟成環境によるものです。

桜尾が貯蔵・熟成されるのはサクラオR&D蒸留所のある廿日市で、年間の大きな寒暖差や瀬戸内海の潮の香による香味がウイスキーに加わります。

戸河内は島根との県境の山間地において、貯蔵・熟成されています。

鉄道用として使われていたトンネルを活用したもので、年間を通じて冷涼な気温が、桜尾とは異なる香味に仕上がります。

新商品・ソガイニ

2025年10月1日発売のソガイニ(SOGAINI)は、サクラオB&Dが手掛けるウイスキーの新しい銘柄です。

桜尾や戸河内と同様に、自社で発酵・蒸留・熟成した原酒を用いながら低価格を実現しているのが特徴で、定価は2,000円ほどだそう。

大手とは異なるこだわりで製造したブレンデッドウイスキーを、気軽に楽しんでほしいというメッセージが感じられます。

桜尾・戸河内のラインナップ

サクラオR&Dが現在販売しているウイスキーは8種類で、一つを除きほぼ定価で販売されています。

ここからは、サクラオR&Dのレギュラーラインナップをいくつかにわけ、それぞれを解説していきましょう。

ジャパニーズシングルモルトウイスキー

サクラオR&Dの主力シリーズは、桜尾・戸河内いずれもシングルモルトウイスキーのNVで、熟成年数の表記はありません。

それぞれ数量限定で製造されているようですが、2025年9月現在、桜尾と戸河内の供給はスムーズで、Webショップではほぼ定価通りで販売されています。

名称定価(税込)販売価格(税・送料込)限定品
桜尾6,600円7,000円〜
戸河内6,600円7,370円〜

スティルマンズセレクション

スティルマンズセレクションは、上で紹介したジャパニーズシングルモルトウイスキーの特別版です。

スティルマンとは、原酒の良し悪しを決定づける蒸留技師のこと。

スティルマンズセレクションは、スティルマンにより選ばれた原酒で構成されています。

現在のスティルマンズセレクションのラインナップは2種類ですが、戸河内ミスティは完売しておりWebショップでは見つけられませんでした。

ヤフオクでの落札相場は「落札相場が高額な桜尾・戸河内」をご覧ください。

名称定価(税込)販売価格(税・送料込)限定品
桜尾シェリーカスク1万3,530円1万3,400円〜
戸河内ミスティ1万6,500円

ブレンデッドジャパニーズウイスキー・戸河内

サクラオR&Dのブレンデッドウイスキーは、戸河内の銘柄で販売されています。

構成するモルト原酒とグレーン原酒は、すべてサクラオR&Dが製造したものです。

ブレンデッドウイスキーは、ブレンド後に改めて熟成するのが一般的ですが、3種類が展開されているカスクフィニッシュは、後熟に特別な樽を用いたもの。

日本酒の製造元でもあるサクラオR&Dらしい酒樽や、ほかではあまり見ないビール樽を用いているのがユニークです。

広島県内限定販売のヒロシマは、地元産の赤ワインに用いたワイン樽で後熟しています。

ブレンデッドジャパニーズウイスキー・戸河内のシリーズは2025年9月現在、定価とほぼ同じ価格で販売されています。

名称定価(税込)販売価格(税・送料込)限定品
プレミアム2,970円3,150円〜
サケカスクフィニッシュ3,300円3,780円〜
ビアカスクフィニッシュ3,300円3,500円〜
ピーテッドカスクフィニッシュ3,300円3,270円〜
ヒロシマ3.000円4,070円〜

製造終了した桜尾・戸河内

ここからは、かつてのレギュラーボトルで製造終了した桜尾・戸河内の定価と、ヤフーオークションでの落札相場を紹介します。

全体を通じて言えるのは、現在は入手困難なボトルにもかかわらず、高い相場のボトルが少ないこと。

「ジャパニーズウイスキーではないボトル」で紹介するものは、特に安価です。

シングルモルトジャパニーズウイスキー

桜尾と戸河内のファーストリリースは、カスクストレングスで販売されました。

サクラオR&Dは2018年にウイスキーの蒸留を開始しましたが、二つのボトルは3年後の2021年に販売された、記念すべき第1号です。

いずれも限定品だったため、2025年9月現在、入手できるのは2次流通品がほとんどです。

ヤフーオークションでの落札相場は、定価を数1,000円上回るものとなっています。

名称定価(税込)落札相場限定品
桜尾ファーストリリース9,350円1万数1,000円程度
戸河内ファーストリリース9,350円1万数1,000円程度

ジャパニーズウイスキーではないボトル

それまで戸河内ウイスキーとして販売されていたものが、戸河内「ジャパニーズ」ウイスキーへとリニューアルしたのは2023年のことでした。

リニューアルの理由は、それまでの戸河内ウイスキーは日本洋酒酒造組合による定義を満たしていなかったからだそう。

くわしいコメントはないものの、リニューアル後の戸河内ジャパニーズウイスキーは、より本格的な香味になったと考えられるでしょう。

同様の理由で、それまで製造されていた戸河内ウイスキー8年は廃番になっています。

リニューアル前後のボトルの見分け方

リニューアル前と後のボトルは、ラベル上部にある「Togouchi」のロゴで見分けます。

リニューアル後はロゴの上に、かつては鉄道トンネルだった貯蔵庫を思わせるマークが追加されているのです。

ヤフオクでは、しばしばリニューアル前のボトルもリニューアル後と混じり、出品・落札されています。

いずれの落札相場も当時の定価より安いので、新旧の戸河内を入手して、飲み比べるのも楽しいかもしれません。

落札相場が高額な桜尾・戸河内

ここからは、過去3年間のヤフーオークションで、高額で落札されたサクラオR&Dのボトルを見ていきましょう。

特徴はウイスキー輸入販売業者や愛好家団体などを対象に、ごく少量、特別に製造されたボトルが多いこと。

サクラオR&Dのレギュラーラインナップの多くが限定品ですが、落札相場が高額なボトルの製造本数は数100程度と非常に少なくなっています。

名称定価(税込)落札相場
スティルマンズセレクション・戸河内ミスティ1万6,500円4万円程度
百世不磨・桜尾2018-2023 4年 #51531万6,500円3万円程度
百世不磨・戸河内シングルカスク #50961万7,985円3万円程度
百世不磨・戸河内2018-2023 4年 #52901万7,985円3万円程度
帝国ホテル大阪・戸河内・シングルカスク7万3,000円5万5,000円程度
桜尾・フォア・ザ・ウイスキークルー2万円程度
戸河内・フォア・ザ・ウイスキークルー2万円程度
戸河内2019-2024・フォア・信濃屋3万円程度
戸河内・グラバーコレクション2019-20222万円程度

戸河内ミスティ・スティルマンズセレクション

すでに紹介した、スティルマンズセレクションの一つです。

早々に完売しており、Webショップでは見つけられませんでしたが、ヤフオクではある程度の数が出品されており、定価を大きく上回って落札されています。

百世不磨

百世不磨はウイスキーの輸入販売をおこなっている、株式会社ラダーが企画・販売しているシリーズで、人気の高さと製造数の少なさからすべて完売しています。

日本のウイスキー文化100年を記念したシリーズであり、これまでにイチローズモルトやマルス信州駒ケ岳、三郎丸、嘉之助など、そうそうたる銘柄が参加しています。

サクラオB&Dが百世不磨で担当したボトルは桜尾で一つ、戸河内で二つ。

いずれも、かなりの金額で落札されています。

帝国ホテル大阪・戸河内・シングルカスク

帝国ホテル大阪のバーテンダーがサクラオB&Dを訪れた際に厳選した、原酒樽の一つを228本限定でビン詰めしたものです。

帝国ホテル大阪の名前入りのオリジナルラベルがあしらわれています。

落札相場は定価だった7万3,000円を下回っているものの、高額なことには変わりありません。

フォア・ザ・ウイスキークルー(FWC)

ウイスキー輸入・販売のウィスク・イーが運営する、会員制のオンラインサービス、ザ・ウイスキークルーのために造られたボトルです。

貴重なボトルが購入できるウイスキークルーですが、入会に紹介が必要なのがポイントで、入手が難しいものの一つといえるでしょう。

戸河内2019-2024・フォア・信濃屋

厳選された食品とお酒を扱い、東京を中心に店舗を展開する信濃屋のために、サクラオR&Dが製造した特別な戸河内です。

2019年に蒸留した原酒をバーボン樽で熟成し、2024年にビン詰め・出荷されています。

戸河内・グラバーコレクション2019-2022

著名な作家でウイスキー評論家・土屋守氏が主催する、ウイスキー文化研究所限定のボトルです。

2022年のウイスキーフェスティバル東京で販売されました。

桜尾・戸河内の入手方法

戸河内のイメージ写真です

サクラオR&Dのボトルの入手方法は、紹介した章ごとに異なります。

「桜尾・戸河内のラインナップ」で紹介した、2025年9月現在製造が続くボトルは、Webショップやお近くの酒店で、それ以外は2次流通品を狙うのがよいでしょう。

「桜尾・戸河内のラインナップ」で紹介したボトル

製造が続いているボトルは、スティルマンズセレクション・戸河内ミスティを除き、Webショップなどで定価と変わらない価格で入手できます。

注意点は多くのボトルが限定品であり、いつスティルマンズセレクション・戸河内ミスティのように完売・入手困難になるかわからないところです。

限定品を見つけたら、早めに購入しておくのがよいかもしれません。

「製造終了した桜尾・戸河内」で紹介したボトル

これらのボトルの入手には、2次流通品を頼るほかありません。

いったん誰かが手にしたボトルを、ヤフオクやメルカリを通じて購入しますが、ファーストリリースを除いたほとんどが定価よりも安い価格で落札・購入できてしまいます。

多くがジャパニーズウイスキーの定義を満たしていないのが、理由かもしれません。

「落札相場が高額な桜尾・戸河内」で紹介したボトル

ヤフオクやメルカリはこれらのボトルの入手にも役立ちますが、いずれも高価です。

注意点はヤフオクなら競りすぎないことと、メルカリなら高すぎるボトルには手を出さないこと。

出品される本数が少なく、タイミング次第で落札相場を大きく上回ってしまいます。

あらかじめ予算を決めて2次流通品を落札・購入すれば、相場に近い価格で入手できるでしょう。

まとめ

サクラオR&Dが製造するウイスキー、桜尾・戸河内の現行ボトルの多くは、ほぼ定価で入手できます。

とはいえ、多くが限定品であることに要注意。

スティルマンズセレクション戸河内ミスティのように売り切れて、定価で購入できなくなることもありえます。

気になるボトルがある方は、早めに購入した方がよいかもしれません。

また、サクラオR&Dが特別に製造したボトルの中には、高価買取が可能なものも多いので、弊社サケウルの無料査定で買取価格を調査してください。

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