投稿日:2025.09.08

サントリーのシングルモルトウイスキー白州10年は、当時の定価からかけ離れた価格で販売されています。

本稿では、白州10年が高値で取引されている理由や、ラベルの新旧による価格の違いを解説しています。

また、白州10年を少しでも安く購入する方法や、高額で取引されているボトル、代替になるボトルなどを紹介。

白州10年について、幅広い知識が得られるでしょう。

白州10年の定価は3,200円(税抜)

白州10年が登場したのは1996年のことでした。

先行して販売されていた12年よりも手ごろなボトルとして登場し、シリーズの入門編として定価(希望小売価格)3,200円(税抜)で販売されていました。

しかし、2012年に登場した白州NVにエントリーボトルの座を譲り、2013年に終売しています。

ボトル名販売期間定価(税抜)販売相場
白州10年1996年〜2013年3,200円(終売時)4万円程度~
白州NV2012年~7,000円1万円程度〜
白州12年1994年〜2018年、2021年〜1万5,000円2万円程度〜
白州18年2006年〜5万5,000円8万円程度〜
白州25年2008年〜36万円65万円程度〜

白州10年の販売相場

白州10年の販売相場は、終売とともに上がり始めました。

価格ドットコムによると、2025年9月時点での販売相場は4万円程度で、ラベル違いや状態次第で、さらに高いものも見つかります。

白州10年の販売相場が、後継的存在のNVや上位ボトルの12年を大きく上回っているのに驚かされますが、これは終売か製造が続いているかの違いです。

白州シリーズは総じて入手が難しいものの、製造されていない10年がもっとも入手しにくいボトルとなっています。

白州10年が終売した理由

白州10年が終売したのは売れていなかったからではなく、製造に必要な原酒が不足したからです。

白州に限らず、ボトルに10年など熟成年数を表記するには、表記されている期間以上の熟成を経た原酒が必要です。

しかし、2012年ごろからジャパニーズウイスキーやシングルモルトウイスキーが売れるようになり、十分に熟成した原酒が不足し始めました。

そこで、サントリーは白州10年の終売を決め、その前年に代わりとして熟成年数の表記がない白州NVを発売しています。

白州NVをシリーズのエントリーボトルとすることで、熟成期間が10年に満たない原酒も使用できるようになりました。

白州蒸留所とは

白州蒸留所はサントリーの二つ目の蒸留所として、1973年に山梨県に設立されました。

最初の蒸留所である山崎で造られる原酒とは、異なる性格のウイスキーを製造できるよう、環境がまったく違う南アルプスふもとの森の中に立地しています。

白州蒸留所がサントリーのイメージ通りの原酒を製造できるようになったのは、1981年ごろです。

そのころに蒸留した原酒は白州12年として出荷され、10年、18年、25年とラインナップが増やされていきました。

白州10年を定価で購入できない理由

2025年現在、白州10年を定価で購入する方法はありません。

それどころか、終売時の定価の10倍以上もの価格で販売されており、古くからのファンや一度試してみたいという方々を戸惑わせています。

ここからは、白州10年を定価で購入できない理由を見ていきましょう。

製造されていないボトルだから

上でも少し触れましたが、2013年に製造終了しているのが、白州10年を定価で購入できない最大の理由です。

市場に出回っているのは、2013年までに製造されたボトルだけで、製造を再開しない限り、ボトルの数が増えることはありません。

白州の現行ラインナップは総じて入手困難ですが、白州10年はすでに製造されていないという点で、ほかのボトルを上回っています。

高くても売れるボトルだから

白州10年が定価の10倍以上の4万円程度で販売されているのは、その値段でも売れるからです。

メーカーが決めた定価(希望小売価格)には拘束力がなく、小売店は自由に値段が付けられるとはいえ、まったく売れる見込みのない金額にはしないでしょう。

白州10年には、森をイメージさせるグリーンのラベルが用いられていました。

さわやかさを感じるハイボール向きの香味はラベルのイメージ通りと聞くと、定価の10倍の金額を払っても、試したい方もいるようです。

投資目的で購入されているから

ジャパニーズウイスキーやシングルモルトウイスキーの人気は、投資目的の購入にも支えられています。

定価より高く販売されているのを見ると、さらに高く売れるのではないかという心理が働き、次第に販売相場が上がっていくのです。

しかも、白州10年はシリーズのほかのボトルと違い、製造が終了しています。

ますます投資目的での購入が進んでしまうのです。

とはいえ、中国の景気の減速に伴いウイスキーの相場は下がり気味なので、いいタイミングで手放すのも一つの方法かもしれません。

白州10年の購入方法

白州10年は終売から10年以上も経っており、新品はまず入手できません。

Webショップやヤフオク・メルカリで、2次流通品を購入するしかないのです。

2次流通品とは、いったん誰かが購入したもので、再び市場に出たもののこと。

新品とは異なり、状態にばらつきがあるのでご注意ください。

Webショップを利用する

楽天やアマゾンなどに出店しているショップから購入する方法です。

【メリット】

楽天やアマゾンなどに出店するためのレギュレーションをクリアしており、怪しげなショップが少ないため、安心できるのがWebショップを利用するメリットです。

【デメリット】

ヤフオクやメルカリより、価格が高めなのがデメリットです。

ヤフオク・メルカリを利用する

オークションやフリーマーケット方式で、白州10年を購入する方法です。

【メリット】

Webショップよりも数1,000円程度、安く購入できるのがメリットです。

価格重視で白州10年を購入したい方におすすめです。

【デメリット】

悪質な出品者がいるかもしれない、状態が悪いものかもしれないなど、心配が多い購入方法です。

落札や購入の前には、出品者の評価や白州10年の状態をよく確認してください。

白州10年のラベルの変遷

白州10年はラベルの表記で製造時期が二つに分けられ、古い時期に造られたもののほうが、より高く評価されています。

ラベルの表記販売期間販売相場
PURE MALT1996年~2004年ごろ5万円程度~
SINGLE MALT2004年ごろ~2013年4万円程度~

PURE MALT表記

ラベルにTHE HAKUSHU 「PURE」 MALT WHISKYとあるのは、2004年ごろまで製造されていたボトルで、のちのものより高く評価されています。

理由はより数が少なく貴重だと考えられているから。

古いものは原酒の構成も異なっており、より香味が優れているという方もいます。

白州は一つの蒸留所で造られた原酒のみで構成された、シングルモルトウイスキーです。

しかし、発売された1996年ころはシングルモルトという言葉が一般的ではなく、代わりにピュアモルトと呼ばれていました。

同時期に販売されていた山崎のラベルも、ピュアモルトになっています。

現在、ピュアモルトはニッカ竹鶴など、複数の蒸留所で造られた原酒をヴァッティングしたモルトウイスキーを指す言葉になっています。

SINGLE MALT表記

2004年ごろから終売まで用いられていたラベルには、THE HAKUSHU 「SINGLE」 MALT WHISKYと表記されています。

ラベルデザインもPURE MALTのころにあった金縁が消え、よりシンプルかつ現代的になりました。

その他のバリエーション

白州10年には、通常の700mlや750ml以外にハーフ、ベビー、ミニの3種類が存在しています。

ハーフボトルは350ml、ベビーは180ml、ミニは50ml入のもので、販売価格はフルボトルの約半額、4分の1、10分の1程度が目安です。

現物を目にしながらボトルの大きさを見分けるのは簡単ですが、写真だけでは難しいものです。

Webショップなどで安い白州10年を見つけたと思ったらベビーボトルだったというのは、よくあるミスなのでご注意を。

特別な白州10年の落札価格

ここからは、レギュラー販売されていたボトルと異なる、特別な白州10年を紹介しますが、企業が関係者向けに用意したものなど、珍しいボトルはほぼ見かけません。

代わりに白州蒸留所のショップ限定販売品など、珍しい10年もののボトルを紹介していきますが、こちらも数が多くはありません。

なお掲載したボトルの価格は、過去10年間のヤフーオークションにおける最高落札額であり、販売相場や買取相場とは異なることをご了承ください。

オーナーズカスク・白州蒸留所1998・10年

落札価格:19万2,000円

オーナーズカスクとは、サントリーが山崎蒸留所と白州蒸留所でおこなっていた樽ごと販売するサービスのことです。

2005年から2010年まで実施されており、数多くの種類が存在していますが、いずれも製造数が少なく珍重されています。
すべてのボトルが加水されていないのも、オーナーズカスクの魅力です。

ザ・カスク・オブ白州1998・10年・ホッグスヘッド

落札価格:15万6,008円

ザ・カスク・オブ白州はヴァッティングするにはもったいないほど、上手く熟成がすすんだ樽の原酒をシングルかつカスクストレングスでビン詰めしたシリーズです。

いくつものボトルがあり、ラベルには蒸留年や樽ナンバー、ボトルナンバーが記されています。

白州蒸留所樽出原酒・10年

落札価格:10万3,808円

白州蒸留所のディスティラリーショップ限定で、見学者向けに販売されていたボトルです。

こちらもシングルかつカスクストレングスで、500ml入の特徴的なボトルに収められています。

白州10年の代替になるボトル

白州10年は美味しかったけれど、現在の販売相場は高すぎるというという方向けに、ここからは白州10年に近いと評判のボトルを紹介していきましょう。

とはいえ、白州10年と全く同じではなく、香味が似たニュアンスのボトルであることをご理解ください。

サントリースペシャルリザーブ・10年

販売価格:7,000円程度

サントリーリザーブを構成するモルト原酒は、今も昔も白州蒸溜所のものです。

10年は1996年から2006年ごろに販売されていたので、ピュアモルトのころの白州10年と同じ原酒が用いられていることになります。

Webショップでは7,000円程度で販売されていますが、ヤフオクなどを利用すれば半額くらいで入手できるでしょう。

グレンリベット12年

販売価格:7,502円

グレンリベット蒸留所は、スペイサイド地方に立地する名門です。

世界で最も売れているシングルモルトの一つであり、1828年の創業以来、ほぼ途切れることなく製造を続けています。

グレンリベット12年は、洋ナシや青リンゴに例えられるさわやかさが特徴で、購入に困ることもない、白州10年の代替にふさわしいボトルといえるでしょう。

グレンフィディック12年

販売価格:6,523円

スペイサイド地方に立地するグレンフィディック蒸留所は、最初にシングルモルトウイスキーを輸出したことで知られています。

定価は6,523円ですが、並行品や2次流通品を狙えばさらに安く購入できるでしょう。

グレンフィディック12年は、フルーティーさやバランスの良さが特徴です。

グリーンのボトルも白州10年を思わせるものとなっています。

アランモルト10年

販売価格:4,000円程度

アイランズモルトに分類される、アラン蒸留所が手掛けるボトルです。

1995年設立という歴史は長くありませんが、ブレンド用の原酒は手掛けず、すべてを自社ブランドのシングルモルトとして出荷しています。

こだわりの強さと少量生産で知られている、マイクロディスティラリーの先駆け的存在です。

アランモルト10年はほどよい甘さやフルーティーさが特徴で、白州10年との共通点が感じられるでしょう。

まとめ

終売から10年以上たつ白州10年は、4万円からという定価を大きく上回る価格で販売されています。

しかし、この販売価格がいつまでも続くとは思えません。

多くのジャパニーズウイスキーを購入して相場を支えていた、中国の景気減退がいちじるしく、白州10年の代替となりえるボトルがいくつもあるからです。

白州10年を持て余しているなら、なるべく早く手放した方がよいかもしれませんが、その際には弊社サケウルもお忘れなく。

無料査定を利用して、他社には負けない買取価格をお確かめください。

あなたのお酒ハウマッチ?

すぐに見積もり