
投稿日:2025.09.08
アイラ島を代表する銘柄、ボウモアで正規輸入されているのは現在4種類だけですが、実際は何種類ものボトルが製造されています。
過去に手掛けたものを含めると膨大で、中には高額で取引されているものもあります。
今回はボウモアの正規輸入品の定価や並行品の販売相場、高額で取引されているボトルのベスト10を紹介していきましょう。
ボウモア12年の定価は7,260円(税込)

2025年現在、サントリーは4種類のボウモアを正規輸入しています。
スタンダードボトルである12年の定価(希望小売価格)は、7,260円(税込)です。
世界的なウイスキーブームや原材料費の高騰により、2024年4月にボウモアも多くの銘柄と同様に値上げされました。
高額なボトルほど値上げ幅が広くなるのも、ほかと同様です。
| かつての定価(税込) | 2024年現在の定価(税込) | |
| 12年 | 5,566円 | 7,260円 |
| 15年 | 1万120円 | 1万3,156円 |
| 18年 | 1万3,200円 | 1万8,480円 |
| 25年 | 7万1,280円 | 9万9,792円 |
ボウモア12年
定価:7,260円
スコットランド・アイラ島を代表する銘柄のスタンダードボトルです。
適度なスモーキーさと潮の香りが魅力ですが、約30%という定価の値上げは、日常的に口にする方にとって厳しいものでしょう。
ボウモア15年
定価:1万3,156円
バーボン樽で熟成した原酒をヴァッティング後、オロロソ・シェリー樽でさらに熟成しています。
3年間という長い後熟期間が特徴で、スイート感が加わった香味が楽しめるはず。
EU圏で販売されている、シェリーオーク・コレクションの15年と飲み比べたくなります。
ボウモア18年
定価:1万8,480円
スコットランド産モルトウイスキー伝統の、シェリー樽で長期熟成したボトルです。
アイラモルト特有の香味のシェリー樽による変化や、シェリーオーク・コレクション18年との違いが、ファンならずとも気になります。
ボウモア25年
定価:9万9,792円
2025年現在、国内に正規輸入されているボウモアの最高峰です。
バーボン樽とオロロソ・シェリー樽で熟成した原酒をヴァッティングしており、シェリー樽で後熟しています。
ボウモアの入手方法

ボウモアは特に品薄ということもなく、正規品はほぼ定価通りで販売されています。
並行品や2次流通品を購入すれば、正規品よりも安く購入できるでしょう。
正規品を購入する
酒店などの店頭で販売されているボトルの多くは、サントリーが正規輸入したものです。
ボトルにはそのことを示すステッカーが貼られており、基本的に定価販売ですが、安く販売されているものも見つかります。
【メリット】
サントリーは国内で最初にウイスキーを製造しただけでなく、古くより多くの輸入酒を扱っている会社です。
輸送や保管に関するノウハウは相当なもので、品質・外観ともに申し分のないボウモアが入手できます。
プレゼントなど気の張る用途なら、正規品を選ぶに越したことはありません。
【デメリット】
並行品や2次流通品なら、正規品よりも安く手に入るのがデメリットです。
日常的にボウモアを口にするファンなど、少しでも安くボトルを入手したい方は、正規品以外の入手がお得でしょう。
並行品を購入する
サントリー以外が輸入しているボトルは、並行輸入品や並行品と呼ばれています。
商社や大手酒販業者が独自に輸入しているもので、定価よりも安く入手できるでしょう。
【メリット】
20%から30%程度安く購入できるのが、並行輸入品を購入するメリットです。
多くがWebショップでの販売で、送料無料やポイントなどショップ独自の特典を利用すれば、よりお得に購入できます。
並行品の販売相場と正規品の定価の比較は、次の章「ボウモア並行品の定価と未輸入のシリーズ」をご覧ください。
【デメリット】
サントリーと比較すると輸送や保管に不安があるのが、並行品を購入するデメリットです。
ご自宅で楽しむ分には何ら問題はないと思いますが、パッケージやラベルにダメージがあるものも、しばしば見かけます。
2次流通品を購入する
いったんどなたかの手に渡ったものは、2次流通品と呼ばれています。
弊社サケウルのような業者が買取ったものや個人が購入・保管していたもので、それらが市場に流通しているのです。
2次流通品はヤフオクやメルカリなどを通じて購入できます。
【メリット】
並行輸入品より、さらに安価に入手できるのが2次流通品を購入するメリットです。
ヤフオクやメルカリには、現在は製造されていない貴重なボトルも多数販売されています。
【デメリット】
個人が保管していたものがほとんどなので、品質や外観に不安があります。
悪質な出品者がいたり購入までの手続きが面倒だったりするのも、2次流通品を購入するデメリットです。
掲載されている写真や文章、出品者のプロフィールをよく読み、掘り出し物のボウモアを見つけてください。
ボウモア並行品の定価と未輸入のシリーズ

ボウモアは多数のボトルを手掛けていますが、国内に入って来るのはごく一部です。
ボウモアのユーロ圏向け公式HPでは、ラインナップを4つのコレクションに大別しています。
- パーマネント・コレクション
- シェリーオーク・コレクション
- グローバル・トラベル・エクスクルーシブ
- リミテッド・エディション
サントリーが正規輸入しているのはパーマネント・コレクションのみで、並行輸入品でも見つかるのは、パーマネント・コレクションがほとんどです。
ここからは、パーマネント・コレクションの並行品と正規品の価格を比較しつつ、国内ではあまりお目にかからない、残りのコレクションを解説していきましょう。
1. パーマネント・コレクション
ボウモアのレギュラーラインナップともいえる、スタンダードなコレクションで、並行品なら正規品の定価の20%から30%引きで購入できます。
ショップによっては、さらに安く販売しているところも見つかるでしょう。
| 並行品の販売相場(税込) | 正規品の定価(税込) | |
| 12年 | 5,090円程度 | 7,260円 |
| 15年 | 7,680円程度 | 1万3,156円 |
| 18年 | 1万4,980円程度 | 1万8,480円 |
| 25年 | 8万1,450円程度 | 9万9,792円 |
2.シェリーオーク・コレクション
2024年から新たにラインナップされたコレクションです。
後熟にシェリー樽を用いており日本でも人気になりそうですが、正規品だけでなく並行品でも目にしません。
1ユーロ=170円のレートで換算すると、パーマネント・コレクションとの価格差はそれほど大きくありません。
送料や税金の負担は必要ですが公式サイトから購入できるので、個人輸入に挑戦してみるのもよいでしょう。
| ユーロ圏での定価 | 日本円 | |
| 12年 | 49ユーロ | 8,330円 |
| 15年 | 94ユーロ | 1万5,980円 |
| 18年 | 152ユーロ | 2万5,840円 |
| 21年 | 不掲載 | - |
グローバル・トラベル・エクスクルーシブ
2024年にラインナップされたアペラシオン・コレクションが、2025年にリニューアルされたもので、コンセプトに変更はありません。
著名な産地のワイン樽で後熟しており、通常のボトルにプラスアルファが楽しめます。
新たなコレクション名「世界の旅限定」の通り、空港や港、駅などで旅行者を対象に限定販売されています。
| 名称 | |
| 14年 | ボルドーワイン・カスクフィニッシュ |
| 16年 | ルビーポート・カスクフィニッシュ |
| 19年 | ピノノワール・カスクフィニッシュ |
| 22年 | ソーテルヌ・カスクフィニッシュ |
リミテッド・エディション
ラインナップは390ユーロ(約6万6,000円)からという、高額な限定品ばかり集めたコレクションです。
21年や33年、40年など長期熟成ボトルが並びますが、章の最初に掲載した特異なボトルの「ARC-54」がとりわけ目をひきます。
ARC-54
定価:約1,300万円
イギリスが誇る高級車ブランド・アストンマーチンと、ボウモアがコラボレーションしたボトルです。
ARC-54は1968年に蒸留され、かつてボトルの名前にもなっていたNo.1貯蔵庫で54年間熟成された原酒で構成されています。
ボトルのデザインはアストンマーチンの高級スポーツカー・ヴァルキリーにインスパイアされたもので、130本限定、定価7万1,000ポンドで販売されました。
1ポンドを200円で考えると、1,300万円になる計算です。
通常版はすべて手吹きのクリスタルガラス製ですが、一つだけ作られたイリドス・エディションはフタの部分がチタン製で、サザビーズ・オークションで販売されました。
ボウモアの高額なボトル・ベスト10

さすがに1,300万円とまではいきませんが、1779年創業のボウモアはいくつものボトルを販売しており、高額で取引されているものが多数あります。
ここからは、ヤフーオークションの過去10年間で高額で落札されたボウモアのベスト10を紹介していきましょう。
なお紹介する落札価格は過去10年で最高の落札額であり、落札相場や買取価格とは異なることをご了承ください。
| 名称 | 最高落札価格 | |
| 1位 | サマローリ1966 | 786万2,999円 |
| 2位 | ブラック1964・42年 | 315万1,000円 |
| 3位 | ホワイト1964・43年 | 280万円 |
| 4位 | フィノカスク1964・37年 | 273万3,000円 |
| 5位 | ゴールド1964・44年 | 230万円 |
| 6位 | ブラック1964・31年・ファイナルエディション | 200万円 |
| 7位 | 1955・40年 | 175万円 |
| 8位 | キングスバリー1966 | 160万3,000円 |
| 9位 | 1957・38年 | 136万1,000円 |
| 10位 | 1966-2001 | 122万8,000円 |
1位・サマローリ1966
落札価格:786万2,999円
イタリアを代表する独立系ビン詰め業者、サマローリが1984年に販売したボトルです。
蒸留年は1966年なので熟成期間は18年と平凡ですが、サマローリが1980年代に手掛けたアルコール度数が高いボトルは、マニア垂涎の的となっています。
このボトルも53%で、ラベルにはフルストレングスとあるので、ほぼ加水はおこなわれていないのでしょう。
2位・ブラック1964・42年
落札価格:315万1,000円
ベスト10に1964とあるボトルが目立ちますが、これはスタンレー・モリソンがボウモアを買収した年です。
モリソンは自身のノウハウを活かして蒸留所を刷新し、ボウモアの新たなスタートとなる1964年に良質な原酒を数多く仕込みました。
その筆頭がブラック・ボウモアで、これまでに1993年、1994年、1995年、2007年そして2016年にビン詰めされています。
当時の定価は100ポンド、2万円ほどでした。
3位・ホワイト1964・43年
落札価格:280万円
シェリー樽で熟成されたブラック・ボウモアに対して、ホワイトはバーボン樽で熟成されています。
刷新された蒸留所で造られた原酒が、いかに高く評価されているかがわかるでしょう。
4位・フィノカスク1964・37年
落札価格:273万3,000円
これも1964年に蒸留・樽詰めされたボトルの一つで、2002年に300本限定で販売されました。
2003年には1964年蒸留もので、バーボンカスク熟成とオロロソ樽熟成のボトルも300本ずつ販売されていますが、フィノシェリー樽熟成のものが最も高評価です。
5位・ゴールド1964・44年
落札価格:230万円
シェリー樽のブラック、バーボン樽のホワイトに対して、ゴールドはシェリー樽とバーボン樽をヴァッティングしたものです。
それぞれの名称はラベルの色と呼応しており、ゴールドは文字通り金色に輝いています。
6位・ブラック1964・31年・ファイナルエディション
落札価格:200万円
1995年に瓶詰めされたブラック・ボウモアで、当時はこれで最後とされていました。
その後、2007年が販売され、2016年に50年もののラストカスクが販売されるのですが、ファイナルエディションの持つ価値の高さは不変のようです。
7位・1955・40年
落札価格:175万円
通し番号入りの手吹きボトルに収められた294本限定の一品で、オーク材のケースに収められています。
蒸留年と熟成期間ではブラック・ボウモアを上回る貴重さですが、落札価格が下回ってしまうのは、モリソン以前のボトルだからでしょう。
8位・キングスバリー1966
落札価格:160万3,000円
独立系ビン詰め業者、キングスバリーによるボトル、ラベルにケルト語が書かれていることから、ケルティックが通称です。
熟成期間は35年で、300本限定で販売されました。
9位・1957・38年
落札価格:136万1,000円
1957年に蒸留された、5つの樽で構成されているボトルです。
製造本数は861本と比較的多いものの高く評価されているのは、サントリーによる正規輸入品だからでしょう。
10位・1966-2001
落札価格:122万8,000円
ラベルに「客中行」なる七言絶句が書かれていますが、李白「客中作」のパロディのよう。
作者は「望夢亞」とあるので、ボウモアと読むのが正しいのでしょう。
1966年に蒸留されており35年の熟成を経て、2001年に販売された120本限定のボトルです。
h2:まとめ
現在輸入されているボウモアは4種類だけですが、実際はいくつものボトルが製造されています。
将来的に高い値段が付きそうなのは、並行輸入品でも稀なリミテッド・エディションのシリーズなので、海外旅行の際などに探してみるとよいかもしれません。
また、ボウモアが過去に手掛けたボトルの中には、かなりの金額で取引されているものも見られます。
紹介したベスト10のランク外にも、まだまだ高額なものはあるので、ぜひ弊社サケウルにお問い合わせください。
もちろん、査定は無料となっています。



