
投稿日:2025.09.03
世界有数の売上を誇るシングルモルトウイスキー、グレンフィディックにはいくつものボトルが存在しています。
日本に輸入されているボトルはその一部で、過去に販売されていたものも含めると膨大な数に上るのです。
本稿では、グレンフィディックの正規輸入品や並行輸入品の定価、高額で取引されているボトルを紹介しています。
グレンフィディック12年の定価は6,523円(税込)

グレンフィディック12年の定価(希望小売価格)は6,523円(税込)、ほかの正規輸入品の定価は、2025年の値上げで次の表のようになりました。
グレンフィディックはかつてサントリーが輸入していましたが、2025年からブラウンフォーマンジャパンに変更されています。
それにともない定価(希望小売価格)が改正されましたが、ほかの銘柄と比べて手ごろなのは変わりません。
これからも手ごろなシングルモルトウイスキーとして、ファンを楽しませてくれるでしょう。
| かつての定価(税込) | 2025年現在の定価(税込) | |
| 12年 | 5,566円 | 6,523円 |
| 15年 | 1万296円 | 1万890円 |
| 18年 | 1万6,940円 | 1万8,491円 |
| 21年 | 3万9,930円 | 4万7,465円 |
ここからは、正規輸入されているボトルを解説していきますが、単なる熟成年数の表記にとどまらないのがグレンフィディックの面白いところです。
いずれも限定版のような個性をまとっています。
グレンフィディック12年・スペシャルリザーブ
12年はグレンフィディックのスタンダードボトルです。
世界で最初に輸出されるなど、シングルモルトのけん引役を勤めてきたグレンフィディックの象徴ともいえます。
独特のフルーティーさは高く評価され、いくつもの賞に輝いています。
グレンフィディック15年・ソレラリザーブ
シェリー酒に使われる、ソレラシステムを応用して熟成したのが15年です。
長期熟成した原酒を使い切らず、つぎ足しながら使うことで、グレンフィディックならではの個性や品質を保っています。
もっとも古い樽は1998年から使い続けられているという、歴史を感じるボトルです。
グレンフィディック18年・スモールバッチリザーブ
18年は選び抜かれた樽で熟成された、貴重な原酒から構成されています。
オロロソシェリー樽とアメリカンオーク樽が使用されており、それぞれが調和した香味は、グレンフィディックの技術と知識の結晶といえるでしょう。
ほかの銘柄の18年と比べると、値上げ後もなお入手しやすいボトルです。
グレンフィディック21年・グランレゼルヴァ
グラン・レゼルヴァとは長期熟成を表す言葉ですが、グレンフィディックではさらに異なる意味を表します。
21年以上熟成した原酒をヴァッティングした後に、改めて寝かされるのはカリブ海のレゼルヴァ・ラム樽。
ほかではあまり見ない樽での後熟が、ボトルに品格と個性を与えています。
グレンフィディックの入手方法

グレンフィディックは順調に輸入されており、定価通りで販売されています。
方法によっては定価を下回る価格で購入できるので、お好みで入手してください。
正規品を購入する
酒販店やWebショップを通じて、正規輸入品を購入する方法です。
定価や少し安い金額で販売されています。
【メリット】
正規輸入元のブラウンフォーマンジャパンは、お酒の輸入実績が豊富です。
輸送や保管体制が万全なので、品質やパッケージ、ラベルの劣化の心配はありません。
贈答品など少し気が張る買物なら、正規輸入品を選んだ方がよさそうです。
【デメリット】
定価でも十分手ごろですが、さらに安い入手方法もあるのがデメリットかもしれません。
12年なら価格差は小さいものですが、21年になるとかなりのものになります。
並行品を購入する
ブラウンフォーマンジャパン以外の会社が輸入した、グレンフィディックを購入します。
Webショップなどで販売されており、正規品よりもさらに安い金額で購入できます。
【メリット】
正規品よりも安いのが、並行輸入品の魅力です。
たとえば、21年なら並行品は1万円以上安いので、正規品との価格差は大きいといえます。
正規輸入されていないボトルを購入できるのも並行品の魅力です。
【デメリット】
Webショップで販売されている並行品の多くには、送料がかかります。
せっかくの正規品との価格差が小さくなることもあるので注意が必要です。
また、正規品ほど万全な状態で輸入されていないかもしれません。
品質やパッケージなどの状態が少々不安です。
2次流通品を購入する
ヤフオクやメルカリで、いったん人の手に渡ったグレンフィディックを購入する方法です。
並行品よりも、さらに安い金額で入手できるでしょう。
【メリット】
金額の安さとバリエーションの豊かさが、2次流通品を購入するメリットです。
21年なら並行品よりも5,000円程度安く入手できるほか、ウエッジウッドの容器入りの、かつてのボトルなども入手できます。
【デメリット】
基本的に個人の家で保管されていたものなので、状態に不安があります。
また、中には悪質な出品者がいるのも、2次流通品を購入するデメリットです。
商品の写真や説明書、出品者の評価を吟味して、安価で質のよいグレンフィディックを、ストレスなく入手してください。
グレンフィディック並行品の定価

正規品よりも安く購入できることと、正規で輸入されていないボトルを購入できるのが、並行輸入品のメリットです。
ここからは、楽天で購入できる並行品の販売相場や、正規では未発売のボトルを紹介していきましょう。
| 並行品の販売相場(税込) | 正規品の定価(税込) | |
| 12年 | 5,150円~ | 6,523円 |
| 15年 | 7,950円~ | 1万890円 |
| 18年 | 1万3,350円~ | 1万8,491円 |
| 21年 | 2万7,450円~ | 4万7,465円 |
| 14年 | 7,950円~ | 未発売 |
| 23年 | 4万4,800円~ | 未発売 |
| 30年 | 19万8,000円~ | 未発売 |
グレンフィディック14年・バーボンバレルリザーブ
バーボンに使用した樽で14年以上熟成した原酒をヴァッティングし、新しいアメリカンオーク樽で後熟したボトルです。
シングルモルトの香味に、バーボン風の甘みが宿ります。
グレンフィディック23年・グランクリュ
23年は21年・グランレゼルヴァと同じく「グランシリーズ」に属するボトルです。
楽天では見つけられませんでしたが、本国のサイトによると26年・グランクーロンヌ、29年・グラン夜桜、31年・グランシャトーが販売されています。
アメリカ産とヨーロッパ産のオーク樽で23年以上熟成された原酒をヴァッティングし、良質なワイン(キュヴェ)を熟成した樽で後熟しています。
グレンフィディック30年
30年は40年、50年もある「タイム・イマジンド」と名づけられたシリーズの一本です。
貴重な原酒で構成されているのはもちろんですが、長い熟成期間を表すパッケージも独特なもの。
30年のパッケージはリボンのような曲線で構成されており、ボトルは宙に浮かぶように支えられています。
ちなみに40年は大理石の柱、50年は熟成期間の気象データを視覚化したものからデザインされており、貴重なボトルにふさわしい視覚的なインパクトを与えてくれます。
グレンフィディックの高額なボトル・ベスト10

1887年に始まる歴史を持つグレンフィディックは、これまでにいくつものボトルを手掛けてきました。
ここからは、ヤフーオークションの過去10年間のデータを元に、高額で落札されたグレンフィデックのベスト10を紹介していきましょう。
なお紹介する落札価格は過去における最高の落札額であり、落札相場や買取価格とは異なることをご了承ください。
| 名称 | 最高落札価格 | |
| 1位 | 50年 | 285万9,000円 |
| 2位 | 30年・エジンバラクリスタル | 80万円 |
| 3位 | 45年・キングスバリー・ファイネスト&レアレスト | 65万7,565円 |
| 4位 | 40年・レアコレクション | 51万4,000円 |
| 5位 | 1979・レアコレクション | 38万5,000円 |
| 6位 | 50年・ミニボトル | 37万2,000円 |
| 7位 | 1964・J&Jハンター | 35万7,500円 |
| 8位 | 44年・キングスバリー・ファイネスト&レアレスト | 34万6,000円 |
| 9位 | 25年・クイーンズ・シルバージュビリー | 30万8,000円 |
| 10位 | 1974・プライベート・ヴィンテージ | 30万2,000円 |
1位:グレンフィディック50年
落札価格:285万9,000円
現在のものも含めて、グレンフィディックは数種類の50年を販売してきました。
たとえばベスト10には入っていませんが、2009年から10年間に渡り50本ずつ販売された50年は、日本円での定価が160万円という高額なもの。
高級感のある革張りケースに収められています。
グレンフィディックのボトルにおける最高額で落札されたのは、1937〜38年に蒸留され、1988〜39年に500本限定でビン詰めされたボトルです。
第2次世界大戦の直前に蒸留されたといえば、より重みが伝わるでしょう。
2位:グレンフィディック30年・エジンバラクリスタル
落札価格:80万円
50年と同様にグレンフィディック30年には、いくつかのバリエーションがありますが、クリスタルガラス製のデキャンタ入りのものが2位に入りました。
デキャンタを手掛けたのは、スコットランドで1773年に創業したクリスタルガラスの名門エジンバラクリスタル。
「鹿の谷」という意味を持つグレンフィディックの象徴である、鹿の頭部を模した替栓が付属しています。
3位:グレンフィディック45年・キングスバリー・ファイネスト&レアレスト
落札価格:65万7,565円
スコットランドのビン詰め業者、キングスバリーが手掛けた、グレンフィディック45年は、ラベルから1964年が蒸留年であるとわかります。
ミルトンダフやベンネヴィスなど、これまでに多数のウイスキーを手掛けているキングスバリーですが、ラムやジンなど蒸留酒全般を扱っているのがユニークです。
4位:グレンフィディック40年・レアコレクション
落札価格:51万4,000円
51万円以上で落札された40年は600本限定の内、2000年に販売されたファーストロットのボトルです。
木目が美しい木箱に収められているだけでなく、小さなカギが付いており、貴重品のイメージをより高めています。
5位:グレンフィディック1979・レアコレクション
落札価格:38万5,000円
1979年に蒸留され、36年間の熟成を経たボトルは、4位と同じレアコレクションの一つです。
製造数は186本ときわめて少なくなっています。
6位:グレンフィディック50年・ミニボトル
落札価格:37万2,000円
フランス・リモージュ製と思われる、濃紺地に金の模様が描かれたボトルに収められた50年です。
ユニークなのは50ml入りのミニボトルにもかかわらず、高額で取引されているところ。
品質が劣化しやすいと噂されるミニボトルですが、肝心の中身は大丈夫なのでしょうか。
7位:グレンフィディック1964・J&Jハンター
落札価格:35万7,500円
北アイルランドの酒販商、J&Jハンターによるボトルです。
1964年に蒸留され、シェリー樽で28年の熟成のあとビン詰めされました。
他社ブランドによるグレンフィディックのボトルは珍しく、全体的に高値になる傾向です。
8位:グレンフィディック44年・ファイネスト&レアレスト
落札価格:34万6,000円
1964年の蒸留後、キングスバリーによりビン詰めされたボトルです。
蒸留年は1964年、熟成樽はホグズヘッドを使用しており、2008年に販売されました。
9位:グレンフィディック25年・クイーンズ・シルバージュビリー
落札価格:30万8,000円
エリザベス2世の戴冠25年を記念した、同期間の熟成を経たボトルです。
1950年に蒸留され、1977年にビン詰めされています。
フランス・サンルイクリスタル製のデキャンタや、ボトルとともに収められる豪華な箱が付属します。
10位:グレンフィディック1974・プライベート・ヴィンテージ
落札価格:30万2,000円
エリザベス2世の戴冠式から50年を記念して、2003年に販売されたボトルです。
1974年に蒸留された一つのシェリー樽からの原酒だけを使用した、30年物となっています。
まとめ
グレンフィディックの魅力は、手ごろ感とバラエティに富むボトルのラインナップです。
現行品にプレミア付きのボトルはありませんが、数年後には期待できそうなものもちらほら。
並行品や2次流通品をコレクションするのもよさそうです。
また、過去のボトルの中にはかなりの金額で取引されているものも見られます。
紹介したベスト10入りのボトルはもちろん、それ以外も弊社サケウルでは大歓迎です。
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