
投稿日:2025.09.01
厚岸蒸留所は、2015年に設立された北海道のマイクロディスティラリーです。
本稿では、二十四節気やニューボーンシリーズの定価と販売価格、厚岸蒸留所の人気ぶりを紹介しています。
あわせて、2025年現在、高値で流通しているボトルや定価での入手方法も解説。
厚岸に興味がある方や、これからコレクションを始めようという方に、役立つ内容です。
厚岸蒸留所・二十四節気シリーズの定価と販売価格

2020年10月に寒露が第1弾として発売されて以来、24本が予定されている厚岸蒸留所の二十四節気シリーズは、2025年8月時点で20本を数えるまでになりました。
シリーズを通じて、WWAほか世界的なコンテストで賞に輝いており、厚岸蒸留所の柱の一つとなっています。
次の表は、販売済みの二十四節気シリーズのボトルと定価(希望小売価格)をまとめたものです。
発売年月の後にあるカッコ内の数字は、発売順を表しています。
| ボトル名 | 発売年月(発売順) | 種別 | 定価(税込) | 販売価格 |
|---|---|---|---|---|
| 立春 | 2024年2月(14) | シングルモルト | 1万9,800円 | 2万8,980円 |
| 雨水 | 2021年2月(2) | ブレンデッド | 1万1,000円 | 3万2,500円 |
| 啓蟄 | 2023年2月(10) | シングルモルト | 1万9,800円 | 4万2,480円 |
| 春分 | 未発売 | |||
| 清明 | 2022年5月(7) | シングルモルト | 1万9,800円 | 3万4,500円 |
| 穀雨 | 2024年5月(15) | ブレンデッド | 1万8,150円 | 2万円 |
| 立夏 | 2025年5月(19) | シングルモルト | 2万3,100円 | 4万1,800円 |
| 小満 | 2023年5月(11) | ブレンデッド | 1万3,200円 | 2万5,180円 |
| 芒種 | 2021年5月(3) | シングルモルト | 1万6,500円 | 7万3,800円 |
| 夏至 | 未発売 | |||
| 小暑 | 2024年8月(16) | シングルモルト | 2万3,100円 | 4万7,950円 |
| 大暑 | 2022年8月(8) | ブレンデッド | 1万3,200円 | 2万8,000円 |
| 立秋 | 2025年8月(20) | シングルモルト | 2万3,100円 | 3万8,950円 |
| 処暑 | 2020年8月(4) | ブレンデッド | 1万1,000円 | 4万5,780円 |
| 白露 | 2023年8月(12) | シングルモルト | 1万9,800円 | 3万5,700円 |
| 秋分 | 未発売 | |||
| 寒露 | 2020年10月(1) | シングルモルト | 1万6,500円 | 7万6,230円 |
| 霜降 | 2024年11月(17) | ブレンデッド | 1万6,500円 | 2万498円 |
| 立冬 | 2021年11月(5) | シングルモルト | 1万9,800円 | 4万6,000円 |
| 小雪 | 2023年11月(13) | ブレンデッド | 1万3,200円 | 3万4,980円 |
| 大雪 | 2022年12月(9) | シングルモルト | 1万9,800円 | 3万4,980円 |
| 冬至 | 2024年2月(18) | シングルブレンデッド | 2万9,700円 | 2万8,000円 |
| 小寒 | 未発売 | |||
| 大寒 | 2022年2月(6) | ブレンデッド | 1万3,200円 | 2万9,000円 |
販売時期により異なる定価
二十四節気シリーズはシングルモルト、ブレンデッド、二至二分スペシャルに大別され、それぞれ定価が異なります。
シリーズの定価がバラバラに感じるのは、2021年と2024年に定価が引き上げられたからです。
| 種別 | 2020年10月~ | 2021年11月~ | 2024年5月~ |
| シングルモルト | 1万6,500円 | 1万9,800円 | 2万3,100円 |
| ブレンデッド | 1万1,000円 | 1万3,200円 | 1万6,500円 |
| 二至二分スペシャル | ― | ― | 2万9,700円 |
【シングルモルト】
二十四節気シリーズにおけるシングルモルトは、厚岸蒸留所で製造したモルト原酒のみで構成されているボトルです。
もちろん100%国産なので、ラベルにはジャパニーズとうたわれています。
【ブレンデッド】
二十四節気シリーズのブレンデッドは、厚岸蒸留所で製造したモルト原酒に、スコットランド産のグレーン原酒を加えたボトルです。
モルト原酒とグレーン原酒の割合は、古典的なブレンデッドウイスキーの比率を厳格に守っています。
【二至二分スペシャル】
二十四節気における春分、夏至、秋分、冬至は特に重要とされており、二至二分と呼ばれています。
厚岸蒸留所は二至二分の名前を持つボトルを、原材料や製造方法に特別の趣向を凝らしたウイスキーと位置づけており、2025年現在、冬至のみ販売済みです。
厚岸蒸留所・二十四節気の販売価格が高い理由
二十四節気シリーズの人気の高さは、上の表の販売価格からもわかります。
販売価格は2025年8月現在、アマゾンで販売されている最も安いものですが、ほとんどが定価を大きく上回っているのです。
ここからは、厚岸蒸留所・二十四節気シリーズの人気の理由を見ていきましょう。
厚岸蒸留所が人気だから
堅展実業株式会社の2代目社長、樋田恵一氏が北海道に厚岸蒸留所を建てたのは、2015年のことでした。
樋田氏が目指したのは、あこがれのアイラモルトのようなウイスキーを造ること。
厚岸を選んだのは、アイラ島に似た環境だったからです。
こだわり抜いた原料や製法によるウイスキーは、創業からわずか7年で世界的に評価されるまでになりました。
二十四節気シリーズを始めとした厚岸蒸留所のウイスキーは、発売されるとすぐ売り切れてしまう人気ぶりです。
少量しか販売されないから
厚岸蒸留所は年間10万リットルしか製造できない、マイクロディスティラリーです。
サントリー山崎蒸留所の年間蒸留量600万リットルと比較すると、その規模がわかるでしょう。
にもかかわらず、厚岸蒸留所は多品種を手掛けており、いずれも少量しか製造されません。
二十四節気シリーズの製造量は、それぞれ1万から1万5,000本なので、即完売は当然かも知れません。
モルトウイスキーがブームだから
大麦麦芽を原料にしたモルトウイスキーが世界的な人気になっており、図らずとも厚岸蒸留所もブームに乗った形になりました。
二十四節気シリーズでもシングルモルトのボトルが、全体の人気を押し上げているといえるでしょう。
あわせて、イチローズモルトで知られるベンチャーウイスキーなど、マイクロディスティラリーが注目を集めるようになり、厚岸蒸留所の人気を後押ししています。
コレクター心をくすぐるから
二十四節気は24本で完結する、製造本数が少ないなど、コレクター心をくすぐるシリーズです。
それだけに最初に販売された寒露や、2番目に販売されたシングルモルトの芒種は、高い人気となっています。
シリーズを通して楽しみたいというコレクター心が、二十四節気全体の販売価格を押し上げているのです。
【二至二分スペシャル・冬至】
二十四節気シリーズ全般が高い販売価格になっている一方で、不思議なのは冬至が定価とそれほど変わらない価格で販売されているところです。
冬至は輸入したグレーン原酒を用いていた、それまでのブレンデッドと異なります。
北海道産の原料を用い、厚岸蒸留所のシングルポットスチルで造られた、グレーン原酒を用いているのです。
冬至は二十四節気シリーズ初のシングルブレンデッドウイスキー、本来なら、もっと高く評価されてもよいはずなのですが。
厚岸蒸留所・ニューボーンシリーズの定価と販売価格

厚岸ニューボーン・ファンデーションズ(NEW BORN FOUNDATIONS)は、設立間もない厚岸蒸留所が販売した、最初のシリーズです。
技術提携しているベンチャーウイスキーの指導の下で製造され、今後の参考にする目的で販売されました。
次の表は、ニューボーンシリーズの定価と販売価格をまとめたものです。
ボトルはすべて200ml入で、販売価格は2025年8月時のアマゾンでのものを参考にしています。
| 発売順 | 発売年月 | 定価(税込) | 販売価格 |
| 1 | 2018年2月 | 3,630円 | 1万9,800円 |
| 2 | 2018年8月 | 4,400円 | 1万800円 |
| 3 | 2019年3月 | 6,380円 | 1万2,800円 |
| 4 | 2019年8月 | 4,180円 | 1万6,667円 |
厚岸ニューボーン・ファンデーションズ1
第1弾として販売されたのは、バーボン樽で短期間熟成してヴァッティングされたノンピートのシングルモルトです。
アイラ島らしいピーテッドモルトを志向していたのにノンピートを販売した理由は、技術を磨くのに適当だったからだそう。
厚岸蒸留所の記念すべき第1弾のボトルだけに、販売価格も相当なものとなっています。
厚岸ニューボーン・ファンデーションズ2
ここからは厚岸蒸留所が本来志向する、ピーテッドモルトのシリーズです。
第2弾はバーボン樽で8から17カ月熟成した原酒をヴァッティングしています。
このころはスコットランドよりモルティングされた原料を輸入していますが、厚岸蒸留所では2022年より、自社設備でのモルティングが可能になりました。
厚岸ニューボーン・ファンデーションズ3
ジャパニーズウイスキーらしい香味を造る、ミズナラ樽で熟成した原酒で構成されたボトルです。
アイラモルトらしさと、厚岸蒸留所独自の香味を両立しようとする意気込みが感じられます。
厚岸ニューボーン・ファンデーションズ4
スコッチウイスキー伝統のシェリー樽など、さまざまな熟成方法で造られたモルトとグレーン原酒をブレンドして作られたボトルです。
二十四節気シリーズにも、得られたノウハウが生かされているのでしょう。
高額で取引されている厚岸蒸留所のボトル

厚岸蒸留所では、紹介した以外にも数多くのボトルを販売しています。
ここからは、過去3年間のヤフオクでの落札価格を参考に、特に高額で取引されているボトルを紹介していきましょう。
| ボトル名 | 定価(税込) | 落札価格 |
| ザ・ゴースト・シリーズ19弾 | 2万7,500円 | 20万円 |
| 島梟 | 4万9,500円 | 16万3,000円 |
| 2020-2025シングルカスク | 3万6,960円 | 15万1,000円 |
| まごころ・2本組 | 8万8,000円 | 14万8,000円 |
| ノーザンホースパーク・2本組 | 10万2,000円 | 13万9,999円 |
ザ・ゴースト・シリーズ19弾
著名なウイスキージャーナリストが選定した、カスクシリーズです。
シリーズを通じて月岡芳年のラベルがあしらわれており、第19弾では厚岸蒸留所のものが販売されました。
2023年に196本限定で抽選販売されています。
島梟(しまふくろう)
北海道内のバーを対象に、150本限定で販売されました。
スパニッシュオーク樽による、シングルカスクかつカスクストレングスのボトルです。
厚岸蒸留所ならではのピート感はそのままに、樽独特の香味が加えられています。
2020-2025シングルカスク・フォー・アロハウイスキー
東京・池袋のバー、アロハウイスキーの6周年を記念して2025年に製造されたボトルです。
熟成期間は5年と決して長くはないですが落札価格から、厚岸蒸留所の人気ぶりがうかがえます。
まごころ・三越350周年記念・2本組
三越百貨店が350周年を迎えた2024年に、36セット限定で抽選販売されました。
ピーテッドとシングルモルトの2本組で、それぞれ日本橋三越の本館にそびえる天女像をイメージしたもの。
天女像は三越の顧客への基本理念・まごころを表現しており、まごころ像とも呼ばれています。
厚岸ウイスキー×ノーザンホースパーク・2本組
馬との触れ合いが楽しめるテーマパークとコラボレーションしたボトルです。
定価はそれぞれ5万1,000円で200本限定、抽選で販売されました。
ラベルには名馬・イクイノックスとドウデュースがデザインされています。
厚岸蒸留所のウイスキーを定価で入手する方法

厚岸蒸留所のウイスキーを定価で入手するチャンスは、これから発売されるボトルにほぼ限られています。
ここからは、貴重なボトルを定価で購入する方法を見ていきましょう。
なお、発売済みの厚岸蒸留所のボトルのほとんどは、定価よりも高い価格を支払ってアマゾンや楽天などのWebショップから購入するしかありません。
ヤフオクやメルカリを利用すれば、Webショップでは扱いがないボトルも入手できるでしょう。
正規取扱店で購入する
厚岸蒸留所のウイスキーを取り扱っているお店で購入する方法ですが、その前に発売時期や取扱店を知らなければなりません。
厚岸蒸留所の公式HPやSNSを通じて新しいボトルの販売がアナウンスされるので、正規取扱店に問い合わせてみましょう。
正規取扱店は、厚岸蒸留所が開設するお客様センターで教えてもらえます。
ふるさと納税を利用する
二十四節気シリーズをふるさと納税の返礼品にしているのは、北海道厚岸町のショップです。
2025年8月現在、6万円からと高額だったり、特産品と抱き合わせになってたりと、すべての方にすすめられるわけではありませんが、厚岸を格安で入手できるチャンスといえるでしょう。
まとめ
二十四節気シリーズやニューボーンシリーズなど、厚岸蒸留所のウイスキーが人気です。
定価では入手困難なほどで、コレクターの方にとっては手放し時かもしれません。
弊社サケウルでは、厚岸蒸留所のボトルを高価買取しています。
買取価格は相場やタイミング次第なので、上で見た販売価格や落札価格では難しいものの、精一杯の金額でお応えします。
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