
投稿日:2025.08.24
度重なる値上げと豊富な種類から、マッカラン30年の定価はわかりにくくなっています。
ヤフオクなどでは数10万円から数100万円で、さまざまなボトルが販売されているのです。
本稿では現行のマッカラン30年の定価や販売相場、購入方法を解説しています。
あわせて、これまでの販売されてきたマッカラン30年の種類を整理し、それぞれの買取相場について述べています。
購入したい方やコレクションを手放したい方など、マッカラン30年に興味を持つ方に役立つ内容です。
現行のマッカラン30年の定価は79万6,000円(税別)

現行のマッカラン30年の正式名称、ザ・マッカラン・シェリーオーク30年の定価(希望小売価格)は79万6,000円です。
もともと高価なボトルでしたが、輸入・販売を手掛けるサントリーによるたびたびの値上げにより、数年前にくらべると倍以上の定価になりました。
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年4月~ | 販売価格 |
| 28万8,000円 | 35万1,360円 | 55万円 | 79万6,000円 | 74万円程度~ |
値上げによる不満が出なかった理由
上の表のとおり、マッカラン30年のたびたびの値上げには驚かされるばかりですが、不思議なことに不満は聞こえてきませんでした。
ここからは、その理由を探っていきましょう。
値上げが実感できなかったから
製造本数が限られていたマッカラン30年は入手が難しく、長年定価を大きく上回るプレミア価格で販売されていました。
どれだけ定価が高くなってもそれ以上の価格での販売が続いており、値上げが実感できなかったため不満が感じられなかったのです。
実売価格は下がったから
安定して供給されていなかったマッカラン30年が、安定供給され出したのは79万6,000円に値上げされたころでした。
それまで100万円弱で推移していた販売価格が急に下がり、定価を下回る73万円6,000円程度で購入できるようになったのです。
定価が大きく上がっても、実売価格が下がったので不満が出るはずがありません。
マッカラン30年の定価が高い理由
定価は79万6,000円とマッカラン30年が非常に高価なのは、主にマッカランが持つブランド力と構成する原酒の貴重さによります。
マッカランのブランド力
「シングルモルトのロールスロイス」こと、マッカランは高いブランド力を持っています。
それを支えているのは製法へのこだわりで、現在、原酒の熟成に使用しているシェリー樽は、ヨーロピアンオークで自作したものだとか。
それをスペインのシェリー酒メーカーに使用してもらい、改めて自社で熟成に使っているのですが、樽にまつわるエピソードだけでも、マッカランが特別なものに感じられるでしょう。
30年以上熟成した原酒を使っているから
マッカラン30年は、厳選した樽で30年以上熟成した原酒から構成されていますが、これは、ただ長期間寝かせているだけではありません。
長期間の熟成には耐えられるだけの強さが必要であり、そんな原酒は全体のごくわずか。
耐えられないものは、12年や15年で出荷されてしまいます。
加えてマッカランでは、熟成に回されるのは、蒸留されたニューポットのわずか16%だけです。
マッカラン30年を構成する原酒が、いかに貴重かがわかるはずです。
マッカラン30年の購入方法と販売相場

サントリーが輸入・販売する現行のマッカラン30年は、2025年現在、高価すぎる定価をのぞけば、購入はそれほど難しくありません。
とはいえ店頭では、まず見かけられないもの。
ここからは、マッカラン30年の3つの購入方法を紹介していきましょう。
Webショップで購入する 販売相場:74万円程度~
マッカラン30年は、楽天やアマゾンなどのWebショップを通じて購入できます。
2025年8月時点で最安の販売価格は74万円程度となっており、定価よりも安く購入できますが、販売しているショップや在庫は限られているのでご注意を。
【メリット】
楽天などのWebモールには、出店や運営のためのルールが定められているため、怪しげな業者が少ないことがメリットです。
家にいながら注文できることや、入金から数日で入手できることもWebショップならではといえるでしょう。
【デメリット】
相手と顔を合わせることなく、70万円ものお金を支払うことに抵抗がある方も多いはずです。
怪しげな業者は少ないとはいえ、全くないとは言い切れないのも怖いところ。
口コミをチェックするなど、信頼できるWebショップを利用してください。
小売店で注文する 販売相場:79万6,000円
マッカラン30年は性格上、在庫が豊富とはいえないものの、2025年8月現在、まったくないわけではありません。
多くの小売店では在庫は抱えていませんが、注文に応じてくれるでしょう。
【メリット】
支払いは現物との引き換えなので、最も安心できる方法といえるでしょう。
なじみの小売店なら、より安心して購入できるでしょう。
【デメリット】
取り寄せに時間がかかるのがデメリットです。
サントリーに在庫があればよいですが、ない場合はかなりの時間待たされてしまいます。
また、定価販売になってしまうのもデメリットかもしれません。
2次流通品を購入する 販売相場:40万円程度~
ヤフオクに出品されているマッカラン30年を購入すれば、小売店はもちろんWebショップよりも、大幅に安く購入できるでしょう。
価格を重視して購入したい方に、最もおすすめの方法です。
【メリット】
現行のものだけではなく、多くのバリエーションからマッカラン30年を選べることや、状態に応じた価格で落札できるのが、2次流通品を購入するメリットです。
極端な例では、空瓶や空箱だけでも購入できてしまいます。
【デメリット】
一口にマッカラン30年といっても、さまざまなバリエーションがあり、どれを落札してよいかわからなくなるのがデメリットです。
写真による商品の状態や出品者の口コミのチェックが必要なことや、落札後のやり取りが面倒な方も多いことでしょう。
また、いったん誰かの手に渡ったものだけに、完全な新品の入手を期待するのが難しいのもデメリットです。
マッカラン30年の種類

「2次流通品を購入する」の項目でも触れたとおり、マッカランは長い歴史においてさまざまな30年を発表してきました。
ここからは、マッカラン30年のバリエーションについて解説していきます。
| 呼称 | 特徴 | |
| シェリーオーク | ブルーラベル | 750ml入り |
| シェリーオーク | ブルーリボン | ホワイトラベル |
| シェリーオーク | ブラックリボン | 現行品・ホワイトラベル |
| ファインオーク | 木箱 | ブルーラベル |
| ファインオーク | 青箱 | ブルー枠ラベル |
| ダブルカスク | ブルーリボン |
ザ・マッカラン・シェリーオーク30年
現行のボトルに連なるシリーズで、シェリー樽で熟成したマッカランらしさが評価されており、ほかの熟成方法を用いたボトルより人気は高めになっています。
古い順に並べると青色一色のラベルが特徴的なブルーラベル、ホワイトラベルの下部に青色のリボンがあしらわれたブルーリボン、現行のブラックリボンとなり古いものほど高い人気です。
ザ・マッカラン・ファインオーク30年
ヨーロッパ産とアメリカ産、2種類のオーク材によるシェリー樽で熟成した原酒と、バーボン樽で熟成した原酒をヴァッティングしたもので、トリプルカスクとも呼ばれています。
製造年代により箱とラベルが異なっており、木箱入りでラベル下部がブルーに塗り分けられたものが、ブルーの紙箱入りでラベル枠がブルーのものより古いもので、より高い人気です。
ザ・マッカラン・ダブルカスク30年
現在も12年、15年、18年の3種類がラインナップされている、ダブルカスクシリーズの30年です。
ヨーロッパ産とアメリカ産という、2種類のオーク材によるシェリー樽で熟成した原酒をヴァッティングしたもので、調和による香味がシリーズ通じての特徴となっています。
ホワイトラベルの下部にブルーのリボンがあしらわれているので、シェリーオークと似ていますが、熟成年数を表す三角のラベルもブルーなので、容易に見分けられるでしょう。
限定版・特別版のマッカラン30年
ここまでレギュラーラインナップのマッカラン30年を紹介してきましたが、ここからは限定版・特別版を紹介していきます。
とはいえ、30年に限らず大量に存在するのが、限定版・特別版のマッカランです。
一部の紹介になることをご了承ください。
マッカラン30年・ファイン&レア
マッカランのヴィンテージウイスキーのシリーズ、ファイン&レアにも30年が存在しています。
ラベルには蒸留年が記されており、1971、1973、1974の3種類があるもよう。
ほかの原酒とのヴァッティングをおこなわないシングルカスクであることが、ファイン&レアに共通する特徴です。
ちなみに、2023年におこなわれたロンドンでのオークションで、218万500ポンド(約4億1,000万円)もの値段が付いたボトルもファイン&レア・シリーズの一つです。
マッカラン30年・バーボンカスク1991
1991年に蒸留したニューポットをバーボン樽で長期間熟成したもので、2021年に販売されました。
ラベルに手書きで207とあるのは、製造本数を表したものでしょう。
マッカラン30年・SMWS1989・24.140
世界最初の会員制ウイスキークラブ、スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)が、2019年に会員限定で販売したボトルです。
SMWSのラベルには蒸留所名のかわりに番号が記されており、24.140とはマッカランを示しています。
したがって会員以外はラベルを見ても、どこで造られたウイスキーかはわからないはず。
このような秘密めいた雰囲気も、SMWSの魅力の一つとなっています。
マッカラン30年・XOP
スコットランドの独立系ビン詰め業者・ダグラス・レイン社が販売した、249本限定のボトルです。
XOPとはエクストラ・オールド・パティキュラーを表しており、ダグラス・レイン社のボトルの中で、とりわけ高い品質のものに付けられるグレード名。
マッカラン以外では、グレンバーギーやインバーゴードンなどが存在しています。
マッカラン30年の買取相場

ここからは、マッカラン30年を持て余している方向けに、レギュラーラインナップを中心に買取相場を解説していきましょう。
2025年現在の定価79万6,000円から見ると、何だか安く感じるかもしれませんが、2022年以前に定価で購入できた方は、大きく儲けられる計算です。
| 呼称 | 買取相場 | |
| シェリーオーク | ブルーラベル | 70万円程度 |
| シェリーオーク | ブルーリボン | 40万円程度 |
| シェリーオーク | ブラックリボン | 35万円程度 |
| ファインオーク | 木箱 | 35万円程度 |
| ファインオーク | 青箱 | 25万円程度 |
| ダブルカスク | 20万円程度 |
ザ・マッカラン・シェリーオーク30年
古いものほど買取相場は高く、ブルーラベルは70万円程度とかなりの相場になっています。
マッカランの伝統を感じる、ヨーロピアンオーク材のシェリー樽で熟成されていることが、シリーズが人気の理由でしょう。
ザ・マッカラン・ファインオーク30年
シェリーオークの人気の一方で、トリプルカスクの人気は今一つです。
3種類の樽で熟成した原酒をヴァッティングしている理由は、ヨーロピアンオーク材のシェリー樽が不足したことによるそう。
ファンは伝統的なマッカランらしさを、より求めているのかもしれません。
ザ・マッカラン・ダブルカスク30年
シェリーオークでないことと、近年まで製造が続いていたことが、ダブルカスクにそれほどの値段が付いていない理由です。
とはいえダブルカスクは、あのマッカランが自信を持って送り出したシリーズです。
今後の値上がりを待つのも一つの方法かもしれません。
限定版・特別版のマッカラン30年
ある程度の相場があるレギュラーラインナップの一方で、はっきりしないのが限定版・特別版のマッカラン30年です。
製造本数の少なさから2次流通品の市場に出回った回数も少なく、相場が形成されていないのです。
したがって、限定版・特別版のマッカラン30年の買取価格は、タイミング次第で大きく上下します。
手放すタイミングは、弊社サケウルの無料査定を利用するなど、慎重に見計らいましょう。
まとめ
マッカラン30年の定価は79万6,000円と非常に高価なボトルですが、入手はそれほど難しくはありません。
Webショップの利用や2次流通品の購入で、定価を下回っての入手が可能です。
また、マッカラン30年は種類によっては、高額で取引されています。
シェリーカスクのブルーラベルや、限定版・特別版を定価で購入できた方は、かなりの儲けが期待できるでしょう。
マッカラン30年の買取を考えている方は、弊社サケウルなどお酒買取専門店を利用して、高価買取を狙ってください。



