投稿日:2025.06.04

その高級感と華やかで上質な味わいから、”シングルモルトのロールスロイス”や”スコッチウイスキーの王様”などと呼ばれる「ザ・マッカラン18年」。
格式高いウイスキーとして知られ、世界中から愛されるボトルのひとつです。
今回は、そのマッカラン18年について解説していきます。
味わいや魅力、現在の市場価格、入手する方法までお教えいたしますので、ご購入の際はぜひ参考にしてください。
「ザ・マッカラン18年」とは?

価格について見ていく前に、まずはマッカラン18年がどのようなお酒なのか確認していきましょう。
マッカラン18年は、マッカラン蒸留所が製造しサントリーが販売するシングルモルトウイスキーです。
正式名称は「ザ・マッカラン18年 シェリーオーク」で、マッカランを代表するボトルのひとつです。
シェリーオークシリーズには12年、18年、25年、30年といくつか種類があり、現在はサントリーが正規輸入元として日本国内で販売しています。
ちなみに、マッカランにはシェリーオークのほかにも「ダブルカスク」「トリプルカスク(休売中)」などの種類もあります。
| ザ・マッカラン18年の基本情報 | |
|---|---|
| 定価 | 6万2,000円(税抜き) |
| 容量 | 700ml |
| 原材料 | モルト |
| アルコール度数 | 43% |
| 純アルコール量 | 100mlあたり:34.4g30mlあたり:10.3g |
参照:サントリー|ザ・マッカラン18年商品ページ
※定価は2025年6月現在
厳選したスパニッシュオークのシェリー樽を用い、最低18年熟成させた原酒だけを使用。
シェリー樽由来のドライフルーツのようなフルーティーで華やかな香りと、長期間の熟成による奥深い味わいが特徴です。
同じシェリーオークシリーズの12年と比較すると、18年のほうが色味や味わいもより濃く感じられ、ジンジャーやブラックペッパーを思わせるスパイシーさに、レーズンのような濃厚な甘みが魅力です。
ザ・マッカランが生まれた背景
マッカランシリーズが生まれたマッカラン蒸留所は、1824年、大麦農家でもあり教師でもあったアレクサンダー・リードによって設立されました。
同蒸留所は、スコットランドでザ・グレンリベットに続いて2番目に蒸留ライセンスを取得したことでも知られています。
「マッカラン」という名称は、この地域を指す古い地名「Maghellan(マグヘラン)」に由来します。
この地名は、ゲール語で「肥沃な大地」を意味する「magh(マグ)」と、1400年まで敷地内に存在していた教会と関係のあった聖フィラン修道士に由来する「Ellan(エラン)」を組み合わせた言葉です。
マッカランシリーズは、ウイスキー作りにもっとも適した地、スコッチウイスキーの2大聖地・スペイサイド地方にて製造されています。
スペイサイド地方では何世紀にも渡り、冬の間暇を持て余した農家が余った大麦でウイスキー作りをしていました。
この地で作られたモルト(スペイサイドモルトと呼ばれる)には、上品かつ華やかでバランスの取れたものが多く、スペイサイドの恵まれた土地で生み出されるマッカランはまさにその代表とも言える銘柄でしょう。
ザ・マッカラン18年の現在の市場価格

基本情報の次は、マッカラン18年の現在の市場価格について見ていきましょう。
以下は、過去2年〜現在までの市場価格の推移です。
| ザ・マッカラン18年(700ml)の価格推移 | |
|---|---|
| 2023年6月 | 6万7,609円 |
| 2023年8月 | 6万5,009円 |
| 2023年10月 | 6万6,509円 |
| 2023年12月 | 6万7,353円 |
| 2024年2月 | 6万7,668円 |
| 2024年4月 | 6万3,191円 |
| 2024年6月 | 6万2,340円 |
| 2024年8月 | 5万9,893円 |
| 2024年10月 | 5万7,868円 |
| 2024年12月 | 5万1,362円 |
| 2025年2月 | 5万5,558円 |
| 2025年4月 | 5万6,076円 |
| 2025年6月 | 5万3,045円 |
参考:価格ドットコム
※価格はすべて税込み
現在の定価である6万2,000円(税抜き)と比べると低めではありますが、現状手頃とは言い難い価格となっています。
旧ボトルの価格は?
マッカラン18年には旧ボトルも存在します。
1824年の創業から200年もの歴史ある銘柄ですので、これまでに何度もラベルが変更されてきました。
旧ボトルと呼ばれる現行品以外のボトルは、デザインが違うのはもちろん、香りや味わいも大きく異なります。
好みは人それぞれではありますが、一般的には旧ボトルのほうが高い評価を得ており、現行品よりも「味わいが深い」「香りの余韻が素晴らしい」といった声も多く見られました。
価格はピンキリですが、15万円程度のものから、70万〜100万円、200万円を超すボトルもあります。
旧ボトルの中でも1950年代はマッカランの黄金期とも謳われ、この時代の原酒がブレンドされた旧ボトルはとくに高い値が付けられている印象です。
ザ・マッカラン18年の度重なる価格改定の理由
マッカラン18年は、これまでに何度も価格改定されています。
以下は、マッカラン18年の定価の推移です。
| ザ・マッカラン18年 定価の推移(税抜き) | |
|---|---|
| 2013年3月 | 1万2,000円 → 1万8,000円 |
| 2015年4月 | 1万8,000円 → 2万2,000円 |
| 2016年4月 | 2万2,000円 → 2万7,000円 |
| 2019~2020年 | 2万7,000円 → 3万円 |
| 2022年4月 | 3万円 → 3万2,000円 |
| 2022〜2023年 | 3万2,000円 → 4万960円 |
| 2024年4月 | 4万960円 → 5万2,000円 |
| 2025年4月 | 5万2,000円 → 6万2,000円 |
近年さまざまな銘柄が値上げされていますが、ここまで頻繁に価格改定がある銘柄はそう多くはありません。
ここでは、ザ・マッカラン18年がなぜこんなにも値上げされるのか、その理由について見ていきましょう。
ウイスキー業界全体の需要増加
1970年代の需要低迷の後、2000年代からは年々ウイスキーの需要が増えているのはご存知でしょうか。
近年はジャパニーズウイスキーの人気が凄まじいですが、マッカランをはじめとした各国のウイスキーの需要も軒並み右肩上がりとなっています。
ウイスキーの消費量が増えてきている大きな原因は、インド、ロシア、中国、ブラジルなどの新興国での需要の高まりです。
各国の経済発展に伴い、富裕層がマッカランシリーズをはじめとした高級スコッチウイスキーを飲むようになっていきました。
ウイスキーは投資対象としても人気が高いため、愛好家に限らず注目を浴びることが多い製品と言えます。
ちなみに、スコッチウイスキーの輸出量・輸出額は2022年に過去最高水準となっており、この傾向は今後も続くと言われています。
マッカラン18年に限った話ではありませんが、この世界的な需要増加が値上げの理由のひとつと言えるでしょう。
シェリー樽不足で原酒確保が難しい状況
シェリー樽と言えば、「ボウモア15年 シェリーカスクフィニッシュ」「山崎シェリーカスク2016」など人気銘柄にも使用されていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
シェリー樽は、スペインで製造されるシェリー酒(ワインの一種)の熟成に使用される木製の樽です。18世紀頃からウイスキー製造に使用されており、伝統的な熟成樽のひとつとして知られています。
しかし、問題はそのシェリー樽が不足していることでしょう。
シェリー樽はその数が年々少なくなってきていると言われており、現在はシェリー樽熟成の原酒を確保するのが難しい状況なのです。
シェリー樽不足の原因は、主に以下の2つの要因が考えられます。
- シェリー酒の生産方法
- 輸出方法の変更
シェリー酒は、異なる年齢の樽を混ぜ合わせて、一定の品質を維持する「ソレラシステム」と呼ばれる方法で生産されますが、このとき樽から樽へと定期的に移動させ続けるので、一度使用した樽は基本的には市場に出回りません。
したがって、ソレラシステムで生産されている限りシェリー樽が市場へ流れる数は限られる、ということになります。
また、これまでシェリー酒は樽での輸出が一般的でしたが、現在は瓶詰めでの輸出が主流であり、空き樽の供給量が激減してしまっているのも理由のひとつでしょう。
このシェリー樽不足に伴い、スコットランドの多くの蒸留所ではシェリー樽ではなくバーボン樽熟成をメインにして対応しています。
このような状況でもマッカラン蒸留所は、”マッカランシリーズの製造にはこのシェリー樽熟成が欠かせない”と考え、シェリー樽熟成にこだわりました。
現時点では入手困難にはなっていませんが、現在は需要に対し供給を安定させられるだけのシェリー樽を確保できていない状況であることには変わりありません。
これまでの価格改定からすると今後安くなることは考えにくいと言えるでしょう。
シングルモルトのため生産数が限られる
マッカラン18年はシングルモルトウイスキーの一種です。
シングルモルトは単一の蒸留所で製造されるため、個性ある味わいやこだわりの風味などの表現がしやすいというメリットがあり、市場の主流はブレンデッドウイスキーではあるものの、近年その人気が高まりつつあります。
しかし、その反面、シングルモルトは他のウイスキーと比べて長期間の熟成が必要とされます。
蒸留された原酒は、樽の中で熟成することで風味を深め、高品質なウイスキーに仕上がりますが、この熟成には数年、場合によっては10年以上かかることも。
原酒を仕込んでから製品化するまでに時間がかかるため、シングルモルトの生産量を急増させることは難しいでしょう。
この供給の限界と需要の増加も、度重なる価格改定の要因のひとつと言えるのではないでしょうか。
ザ・マッカラン18年はどこで購入できる?

ここでは、マッカラン18年の入手方法について見ていきましょう。
ネット販売
価格改定による高騰化が進むマッカラン18年ですが、現在、楽天市場やAmazonなどのECサイトでは4万〜5万円程度と、定価よりも低めの価格で取り引きされている印象でした。
ECサイトの中には「ウイスキーくじ」という名目で5,000円前後でマッカラン18年が手に入るという催しも行っていますので、できるだけお得に購入したい!という場合には試してみるのも良いかもしれません。
ただし、ネット販売の場合は、偽物が紛れている可能性がある点には要注意です。
手元に商品が届くまで本物かどうか確認しようがないため、購入する場合は入手経路が確かな信頼できるショップをご利用ください。
フリマサイト、ネットオークション
マッカラン18年は、メルカリ、Yahoo!オークションなどのフリマやネットオークションサイトでも販売されています。
価格はネット販売よりも2,000〜4,000円程度安い印象でしたが、中には市場価格に見合っていない高価格で販売している場合もありますので、必ず現在の市場価格を調べた上で利用するようにしましょう。
なお、これらの媒体は交渉次第ではよりお得に購入できるというメリットがある半面、ネット販売よりも入手経路が確かでないケースがほとんどなため、偽物を購入してしまうリスクも非常に高いと言えます。
マッカラン18年のように高額商品を購入するのには向いていない方法かもしれません。
百貨店、酒屋、スーパーなどの実店舗
入手経路が確かなのは、やはり百貨店や酒屋、スーパーなどの実店舗での購入でしょう。
商品を直接手に取れるため、もっとも安心して購入できる方法と言えるのではないでしょうか。
しかし、問題は取り扱いがある店舗が限られる点です。
ネットでは数多くのショップで販売しており、在庫が少ない印象はありませんでした。
一方で実店舗の場合は、必ずどの店舗でも販売しているかというとそうではありませんし、販売数に限りがあるかもしれません。
価格も店舗によって異なるため、できるだけお得に購入したいという場合には何店舗か比較する必要もあるでしょう。
ザ・マッカラン18年を試す方法

最後に、ザ・マッカラン18年を試す方法をお伝えいたします。
ザ・マッカラン18年は定価であっても高額な商品ですので、ボトルでの購入は躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか?
ここでは少量お試しできる方法や、日本ではなかなかお目にかかれない特別なザ・マッカランを飲む方法までご紹介いたしますので、ウイスキー好きの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
取り扱いのある店舗を探す
マッカラン18年は、数あるスコッチウイスキーの中でも広く知られる銘柄です。
そのため、格式あるホテルやレストラン、バーなどで振る舞われることが多くあります。
マッカラン18年をグラスで飲む程度であれば、ボトルで購入するよりも気軽に試せますので、取り扱いのある店舗を利用する際はぜひ一度注文してみてください。
ザ・マッカラン蒸留所へ訪問する
マッカラン18年は、スコットランド・スペイサイドに位置するマッカラン蒸留所にて試飲することも可能です。
マッカランの歴史に触れながら、洗練された空間でのテイスティングはより格別でしょう。
2018年に新設された蒸留所はまるで美術館のような外観となっており、観光スポットとしても大変人気で、テイスティングツアーを組んでいる旅行会社もいくつかあります。
価格はボトルを購入するよりも高くついてしまいますが、日本では出会えない特別なマッカランを味わいたいのなら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ

画像:2018年に新設されたザ・マッカラン蒸留所
今回はマッカラン18年について解説いたしました。
マッカラン18年は、シェリー樽由来のドライフルーツのような濃厚で華やかな甘み、それとジンジャーやペッパーのようなスパイス感が魅力の、スコッチウイスキーを代表する銘柄のひとつです。
現在、定価よりも1万円近く低い価格での取り引きが目立ちますが、シェリー樽不足の影響によって今後も価格改定は避けられないでしょう。
マッカラン18年は投資対象としても人気の銘柄となりますので、もしも身近でマッカラン18年に出会う機会がありましたら、思い切って購入してみてはいかがでしょうか。
弊社「サケウル」では、マッカラン18年をはじめ、さまざまな酒類を買取しています。
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ウイスキーはもちろん、ブランデーやワイン、日本酒、焼酎など各種に対応しておりますので、ご自宅に眠ったままのお酒がございましたら、ぜひサケウルへご相談ください。



