
投稿日:2025.07.02
サントリー山崎NVの定価は7,000円ですが、定価で購入できる機会は多くありません。
定価ですら高いのに、という声が聞こえてきそうですが、ジャパニーズウイスキーブームなどの要因で値段は高騰中です。
本稿では山崎NVをどうしても入手したい方向けに、定価に近い金額で購入する方法やすぐに購入する方法を解説しています。
あわせて山崎NVに近い香味があり、満足できるであろう銘柄やボトルも紹介。
ウイスキーの楽しみが広がる内容になっています。
山崎NVの定価は7,000円(税別)

山崎NVはシリーズで最も安価なボトルとして、2012年に登場しています。
それまでのエントリーボトルである10年の後を受けた形で、当時の販売価格は3,000円程度でした。
その後、相次ぐ値上げで、2025年現在の定価は7,000円(税別)ですが、依然として人気は高く、入手しづらいボトルのひとつです。
次の表は、サントリー山崎シリーズのレギュラーラインナップの定価と販売期間をまとめたものです。
| ボトル名 | 定価(税別) | 販売期間 |
| 山崎NV | 7,000円 | 2012年~ |
| 山崎10年(終売) | 4,000円(終売時) | 1994年~2013年 |
| 山崎12年 | 1万5,000円 | 1984年~ |
| 山崎18年 | 5万5,000円 | 1992年~ |
| 山崎25年 | 36万円 | 1998年~ |
サントリー山崎NVの購入方法は3通り

入手しづらいと聞くと、余計に試してみたくなる方もいることでしょう。
- 定価で購入する
- 定価以上で購入する
- その他の方法で購入する
サントリー山崎NVの購入方法は、大きく分けて3通りです。
定価で購入する
サントリー山崎NVを7,000円で購入する主な方法は、大手販売店の抽選販売ですが、近年では店頭でも見つけられるようにもなりました。
抽選販売を利用する
サントリー山崎NVを定価で購入するなら、大手小売店の抽選販売を利用するのがよいでしょう。
スーパーやドラッグストア、酒販店、百貨店などではカード会員を対象に、山崎NVの入荷に合わせて、抽選販売をおこなっています。
定価で入手できますが、必ずというわけではなく確実性に欠けるところや、応募から当選まで時間がかかり、すぐに購入できないところがデメリットです。
店頭で見つける
サントリー山崎NVが店頭で定価販売されていたとの投稿を、SNSで見かけるようになりました。
街角にあるような昔ながらの酒屋さんが狙い目で、一時の極端な品不足が、改善されつつあるのかもしれません。
とはいえ、確実性に欠けるところや、すぐ欲しいという需要に対応できないところがデメリットです。
定価以上で購入する
ウェブショップやネットオークションを利用すれば、数日のうちにサントリー山崎を入手できますが、定価の7,000円以上を支払わねばならないところが難点です。
山崎NVの販売価格は2025年現在、1万1,000円程度が目安となっています。
ウェブショップを利用する
ウェブショップでの購入時の注意点は、相場以上の金額を支払わないことと信頼できるところを利用することです。
事前に価格ドットコムを参照しておけば、相場を大きく上回る価格での購入は避けられます。
注意点は安さばかりに気を取られると、誤って50ml入のミニボトルを購入しそうになることや、悪質なサイトを利用しかねないところでしょうか。
楽天やヤフーなど大手ショッピングモールを選べば、悪質なショップはまずないので、入金したけれど商品が送られてこないなどのトラブルは避けられるでしょう。
個人売買を利用する
ヤフーオークションやフリマアプリを利用すれば、ウェブショップよりも若干安く山崎NVを購入できますが、トラブルが少し心配です。
入金したのに出品者の都合で商品が到着しない、箱にダメージがあるなど商品の状態が悪いなどのトラブルに合わないよう、購入前に出品者のチェックが必要になります。
その他の方法で購入する
ふるさと納税を利用すれば、山崎NVをお得に入手できます。
返礼品に山崎NVを用意しているのは、サントリー山崎蒸留所が立地する大阪府島本町です。
寄附金額が7万円と高額なことや、月初に申し込まなければ品切れするなど難点はありますが、比較的容易に入手できる方法の一つといえます。
サントリーの公式HPをチェックする
限定版・特別版の発売はサントリー公式HPで発表されるので、入手しにくいボトルを希望する方はチェックしてみましょう。
最近では2025年3月と4月に山崎ストーリー・オブ・ザ・ディスティラリー2025エディションの購入希望者が募られ、5月に当選者への発送がおこなわれました。
山崎NVではありませんが限定版・特別版の山崎に興味がある方は、無料のメールマガジン・山崎倶楽部への登録をおすすめします。
山崎NVが定価以上でも売れている理由

楽天などウェブショップを中心に山崎NVが定価以上で販売されているのは、それでも売れるからです。
ここからはその理由を見ていきましょう。
定価以上の香味だから
サントリーの公式ホームページによると、山崎NVは蒸留所伝統のミズナラ樽熟成のモルトと、革新のワイン樽熟成モルトを軸に構成されています。
一般にミズナラ樽熟成モルトは、伽羅や白檀を思わせるオリエンタルな香味を与え、ワイン樽熟成モルトはフルーティで甘い香味を加えるものです。
これらの作り上げる香味が、定価以上と評価されているのでしょう。
サントリー山崎のブランド力が高いから
ジャパニーズウイスキーへの注目は、ISCなど国際的なコンテストで評価された2000年ごろに高まり始めました。
以来、山崎が獲得した賞は数知れず。
NVでの受賞はわずかですが、とりわけ18年は数多くの賞に輝いています。
海外から指摘されて、初めて日本製品の良さに気付くことはよくありますが、サントリー山崎のブランド力も海外発で高まっていきました。
2020年8月に香港で開催されたオークションで、山崎55年が8,500万円で落札されたのは、サントリー山崎のブランド力を証明するとともに、さらに高めることにもなったといえるでしょう。
シングルモルトウイスキーブームだから
シングルモルトこそ、本物のウイスキーと信じる方々が増えました。
もちろん大麦麦芽に由来する香味の魅力は大きなものですが、蒸留所ごとに際立つ個性もシングルモルトウイスキーの魅力のはず。
サントリー山崎だけにとらわれず、販売価格どころか定価の7,000円以下で入手できる別のシングルモルトに挑戦してみるのもよさそうです。
ジャパニーズウイスキーブームだから
ジャパニーズウイスキーブームが始まったのは、NHKのドラマ・マッサンが放送された2015年ごろ。
店頭から、サントリー山崎など主だった銘柄が姿を消しました。
当初はドラマの影響とされていたジャパニーズウイスキーブームですが、主導していたのはどうやら中国の方々だった様子です。
景気の後退が噂されるとともに、ジャパニーズウイスキーの相場も下落していきました。
今でこそ定価以上を支払わなければ山崎NVを入手できませんが、しばらく待てば、もっと手軽に購入できるようになるかもしれません。
サントリー山崎NVのかわりになるボトル

定価での入手なら抽選販売で時間がかかる、即時の入手なら定価よりも割高と、サントリー山崎NVはなかなか悩ましい存在です。
山崎NVにかわるボトルを探している方も多いことでしょう。
ここからはサントリー山崎NVと代替できるであろうボトルを紹介していきます。
ポイントは山崎NVの定価よりも安い販売価格であることと、共通する香味を持っていることです。
山崎NVとまったく同じものはさすがにありませんが、楽しみ方によっては上回る魅力を持つボトルばかりです。
サントリー・ローヤル

タイプ ブレンデッド
販売価格 3,500円程度
サントリー響の登場でずいぶん影が薄くなりましたが、ローヤルはかつてサントリーのプレミアムクラスの銘柄でした。
サントリーを創業した鳥井信治郎が最後に手掛けたことで知られており、創業60周年となる1960年に登場しています。
キーモルトとして山崎を用いているので、NVに近い香味が楽しめるはずですが、近年は原酒不足からモルト比率が下がっているという声も。
オークションを利用して、山崎がふんだんに使われていたころのボトルを入手すると、古き良きサントリーの香味もあわせて楽しめるかもしれません。
サントリー・オールド

タイプ ブレンデッド
販売価格 2,000円程度
ダルマの愛称で親しまれてきた、かつてのスタンダードボトルです。
1950年の登場以来、時代に合わせて何度もマイナーチェンジを重ねており、現在も幅広い層から支持されています。
オールドのキーモルトも山崎ですが、NVと違うのはスパニッシュオーク樽熟成された原酒の占める割合が高いところです。
とはいえベリー系の甘みも感じられるので、山崎NVの代替も務められるでしょう。
ブレンデッドならではのまろやかさや飲みやすさは山崎NV以上ともいえますし、手ごろな価格も魅力です。
キリン・シングルモルト・富士

タイプ シングルモルト
販売価格 5,000円程度
キリンの富士は比較的手ごろな価格の、ジャパニーズシングルモルトです。
山崎NVの味わいには納得するけれど、相次ぐ値上げで価格に不満を感じている方にぴったりでしょう。
山崎NVとの類似点はワイン樽で熟成した原酒が感じられるところで、フルーツを思わせる香味は山崎を上回るという声も。
バーボン樽熟成の原酒がメインなので、甘い香味が好みの方に特におすすめです。
アベラワー12年・ダブルカスク・マチュア―ド

タイプ シングルモルト
販売価格 6,000円程度
山崎シリーズに共通する上品さから、ザ・マッカランをおすすめするつもりでしたが、エントリーボトルですら価格がNVを上回ってしまいます。
そこで、同じくスペイサイド地域にあるアベラワー12年をご紹介。
ザ・マッカランと同様にシェリー樽熟成による豊かな香味があり、ヴァッティングされるバーボン樽熟成の甘みとマッチしています。
グレンファークラス12年

タイプ シングルモルト
販売価格 6,500円程度
グレンファークラスは、スコットランド・スペイサイド地方にある家族経営の蒸留所で、良心的なシングルモルトを造り続ける名門です。
スタンダードボトルの12年は、熟成に用いられるオロロソ・シェリー樽の影響で、山崎NVを思わせる甘みやフルーティーさが豊かです。
一方で少々異なるのが直火焚き蒸留による力強さと少々のスモーキーさですが、試してみるとウイスキーの別の魅力に気づくかもしれません。
カバラン・ディスティラリーセレクト・No.1

タイプ シングルモルト
販売価格 5,500円程度
台湾のカバラン蒸留所は温暖な気候を利用した熟成スピードで、革新的なシングルモルトを次々と生み出しています。
カバラン・ディスティラリーセレクト・No.1は、山崎NVのかわりになるどころか、上回る香味を持つとさえいわれるボトル。
ファーストフィルのバーボン樽で熟成し、同じくファーストフィルのシェリー樽で後熟されています。
甘さとその後に残る少々のスパイシーさは、山崎NVのミズナラ樽を思わせます。
タリバーディン・228・バーカンディカスク・フィニッシュ

タイプ シングルモルト
販売価格 6,000円程度
タリバーディン蒸留所はスコットランド南ハイランドに位置しており、高品質なシングルモルトウイスキー造りで評判です。
山崎NVの代替えとして紹介する228・バーカンディカスク・フィニッシュは、バーボン樽熟成ののち、ブルゴーニュ地方のワイン樽で仕上げたもの。
ファーストフィルのバーボン樽由来の甘さと、赤ワイン樽由来のフルーティさが山崎NVを連想させてくれるでしょう。
まとめ
エントリーボトルにもかかわらず、定価が7,000円というのはサントリー山崎NVです。
しかも、定価で購入するには抽選販売を利用しなくてはならないなど、なかなか大変です。
背景には依然として高い山崎ブランドへの評価や、ジャパニーズウイスキーの人気があります。
しかし、時には山崎NVを離れて、別の銘柄やボトルを探してみるのもよいでしょう。
たとえば、山崎と同じ蒸留所で造られたモルトウイスキーを使用している、サントリーのブレンデッドウイスキーは候補の一つ。
とりわけ、コストパフォーマンスの高さに驚かされることでしょう。



