投稿日:2025.07.02

高額なお酒の代名詞・ドンペリとはいえ、定価はそれほどでもありません。

ドンペリをまるで雲の上のような存在のように感じるのは、定価がわかりにくく高額というイメージが強すぎるからです。

本稿ではドンペリの定価(販売価格)を紹介しています。

とはいえ、手が出ない価格のボトルが存在するのも事実です。

プレミア付きのドンペリについても解説していきましょう。

ドンペリの定価がわかりにくい理由

ドンペリは4万円くらいから、ショップによっては2万数1,000円から購入できますが、定価がわかりにくいため、手が出せないと考えがちです。

定価がわかりにくい理由は、次の5つにまとめられます。

  • 販売されているのを目にしないから
  • 販売価格の幅が広いから
  • プレミア付きで販売されているから
  • ドンペリのグレードが豊富だから
  • 飲む場所次第だから

それでは、順に見ていきましょう。

販売されているのを目にしないから

ドンペリの定価がわかりにくいのは、販売されているのを目にしないからです。

酒販店でも目に付きにくいコーナーで販売される結果、ドンペリがいくらかわからず、高額というイメージばかり先行しています。

販売価格の幅が広いから

楽天でドンペリを検索すると、200万円近い値段のボトルが見つかります。

一方でモエ・ヘネシー公式ヤフー店では4万円程度で販売されており、高額とはいえ決して手が出ない価格ではありません。

モエ・ヘネシーはドンペリを製造販売している企業なので、4万円程度という価格は正当なものと考えられますが、200万円近いボトルがあるのは混乱してしまうはず。

価格の幅の広さは、ドンペリの定価がわかりにくい理由の一つです。

【ドンペリの定価は存在しない】

実はドンペリには定価がありません。

定価があるのは書籍、雑誌、新聞、たばこなどごく一部であり、ほかのほとんどは、独占禁止法により定価の設定を禁じられています。

本稿では定価のかわりに、モエ・ヘネシーの販売価格を正当な価格としています。

プレミア付きで販売されているから

モエ・ヘネシーが4万円で販売する一方で、200万円くらいのドンペリもあるのは、一部がプレミア付きで扱われるからです。

【バックヴィンテージのドンペリ】

10年以上前に醸造された古いドンペリは、数の少なさやビン熟成の具合から、プレミア付きで販売されています。

シャンパンやワインの古いボトルはバック(オールド)ヴィンテージと呼ばれており人気です。

ちなみに、200万円に近い価格で販売されているボトルは、1988年に醸造されたものです。

ドンペリのグレードが豊富だから

ドンペリには、いくつものグレードがあります。

グレードが高いものは簡単には手が出せませんが、スタンダードなものならそうでもありません。

【ヴィンテージ】

ドンペリ白と呼ばれている、最もスタンダードなボトルです。

とはいえ原料の選別や製造方法、ブドウの出来が悪い年は出荷しないといったポリシーはヴィンテージでも守られており、8年の熟成の後に出荷されます。

【ロゼ】

お酒の色から、ピンク・ドンペリ(ピンドン)と呼ばれているボトルです。

色味は赤ワインをブレンドして作られており、熟成期間は12年となっています。

【エノテーク・終売】

ラベルが黒いことから、ドンペリ・ブラックと呼ばれるボトルです。

15年という長い熟成期間が特徴ですが、現在では製造されていません。

【レゼルヴ・ドゥ・ラベイ・終売】

輝くラベルから、ドンペリ・ゴールドと呼ばれるボトルです。

20年もの熟成期間を経ている高級ボトルで、現在は製造されていません。

【プレニチュード2(P2)、プレニチュード3(P3)】

ドンペリの飲みごろは製造から8年、16年、30年の3度とされており、2度めの飲みごろまでの熟成後に出荷されるのがP2、3度めまで熟成されたのがP3です。

先の200万円近いドンペリが、ロゼのP3でマグナムボトルと聞くと、少しは納得できるかもしれません。

飲む場所次第だから

モエ・ヘネシー公式ヤフー店なら4万円程度で販売されているドンペリ・ヴィンテージも、飲む場所次第で価格は変わるものです。

銀座のクラブでは手ごろなものでも10万円以上、最上級のP3なら100万円以上という話を聞くと、ドンペリの定価がわからなくなってしまいます。

とはいえ富士山頂で、500ml入りのペットボトルのドリンクが500円で販売されているように、飲む場所によって価格が変わるのは当然のことです。

富士山頂で飲むドリンクのように、銀座のクラブで飲むドンペリも格別なはずなので。

ドンペリの定価(販売価格)はどれくらい?

ここからは、ドンペリがどれくらいの価格で販売されているのかを見ていきます。

定価こそありませんが、代わりとなるモエ・ヘネシー公式ヤフー店の販売価格やワイン専門商社の価格、そのほかの販売相場を比較していきましょう。

2025年7月現在、ドンペリの公式ホームページにラインナップされているのは、ヴィンテージ、ロゼ、プレニチュード2(P2)の3種類です。

ヴィンテージ

モエ・ヘネシー公式ワイン専門商社販売相場
2010––2万7,000円程度~
2012––2万6,000円程度~
2013––2万6,000円程度~
20153万9,820円4万700円(注1)3万9,820円2万3,000円程度~

(注1)トリビュート・トゥ・ジャン=ミシェル・バスキア(ラベル違い)

ロゼ

モエ・ヘネシー公式ワイン専門商社販売相場
2005––4万3,000円程度~
2006–5万4,670円(注2)4万5,000円程度~
2008–6万5,120円4万4,000円程度~
20096万5,120円6万5,120円4万1,000円程度~

(注2)エディション・バイ・レニー・クラヴィッツ(ラベル違い)

プレニチュード2(P2)

モエ・ヘネシー公式ワイン専門商社販売相場
2002––6万7,000円程度~
2003––5万8,000円程度~
2004–8万4,480円6万3,000円程度~
2006–8万4,480円5万7,000円程度~

モエ・ヘネシー公式ヤフー店

ドンペリを製造販売するモエ・ヘネシーが運営するショップです。

正規輸入品でハコ付きといった完ぺきな状態のドンペリを入手するなら、最も安心できるでしょう。

限定版・特別版の登場も早く、2025年7月現在、アメリカの著名な画家・バスキアのラベルがあしらわれたヴィンテージがラインナップされています。

デメリットは安心感の大きさから、多くの方が利用するため完売するのも早いことでしょうか。

販売中のボトルのバリエーションは、少し寂しいものです。

h3:ワイン専門商社

数100億円の年商を誇る、ワイン専門商社の販売価格を参照しています。

歴史・信用ともに申し分のない業者から購入すれば、モエ・ヘネシー公式と同じ価格で遜色ないドンペリを入手できます。

メリットはモエ・ヘネシー公式で完売したボトルも、ほぼ完ぺきな状態で入手できることです。

販売相場

楽天市場においてボトル名で検索した結果を掲載しています。

メリットは価格が安いことと、モエ・ヘネシー公式やワイン専門商社では完売したボトルも入手できることです。

とはいえ、安いボトルには二次流通品も含まれているので、ハコがなかったりラベルにキズが入っていたりする可能性もあります。

ご自身で楽しむのに問題はないと思いますが、プレゼントなどには向かないかもしれません。

【二次流通品とは】

誰かが購入したドンペリが、再び販売されているケースです。

飲む機会がなかった方やリサイクルショップが買取ったものなどがありますが、状態にばらつきがあるので注意が必要です。

ドンペリの二次流通品の購入を考えているなら、お酒買取専門店が販売しているボトルを検討してください。

買取時に厳しくチェックされるお酒買取専門店のドンペリなら、二次流通品とはいえ極端な品質の劣化は見られないでしょう。

【ドンペリが高くなった理由】

古くからドンペリを知っている方なら、モエ・ヘネシー公式でのヴィンテージの販売価格が4万円程度と聞いて、驚くに違いありません。

なぜなら2010年ごろには1万円強、安いと1万円を切る価格で入手できていたからです。

ドンペリの価格が高くなった理由は、為替相場の影響やモエ・ヘネシーによる値上げがあります。

あるデータによると、2010年と比較して2020年代には日本や中国向けのシャンパンの出荷量が倍近くになったとか。

需要の高さは、モエ・ヘネシーの大幅な値上げを後押ししました。

プレミア付きのドンペリ・ベスト10

2025年7月現在、最も新しいドンペリ・ヴィンテージ2015の二次流通品なら、2万数1,000円で入手できるので、決して手が届かないお酒ではありません。

特別な日に家族でボトルを開けるのもよさそうです。

とはいえロゼ、プレニチュード2(P2)とグレードが上がると、簡単には楽しめなくなっていきます。

ここからは現行のP2よりもさらに高額な、プレミア付きのドンペリが、どの程度の価格で取引されているかを見ていきましょう。

過去10年間にヤフーオークションで落札されたドンペリの価格のベスト10と、プレミア付きボトルの共通点を解説します。

グレード醸造年備考落札価格
1エノテーク1973162万円
2ロゼ・P31988マグナムボトル73万7,000円
3P3198870万1,000円
4ロゼ・P31988マグナムボトル60万8,000円
5P3196954万8,000円
6P3198254万円
7P3198553万2,000円
8P3199352万3,005円
9P3199051万999円
10P3197151万円

※同じボトルや入札件数が1のものは省略

高いグレードのもの

最高グレードのプレニチュード3(P3)が、ベスト10の90%を占めています。

もともと高いものにプレミアが付くのは、お酒に限ったことではありませんが、ドンペリにも同じことがいえます。

ちなみにエントリーボトルであるヴィンテージの過去10年での最高落札額は、醸造年が1985年のもので4万円程度なので、それほど値段は付いていません。

1980年代以前のもの

ベスト10に入っているボトルで最も新しい醸造年は1993年なので、古いボトルほど値段が高くなるといえます。

とはいえ、古いドンペリがバックヴィンテージとして扱われるには、状態が良くなければなりません。

ドンペリに限らずワインのストックを考えている方はボトルが劣化しないよう、セラーなど直射日光や温度の急激な変化を避けられる場所で保管してください。

当たり年のもの

醸造年が1990年や1988年、1985年、1982年のものがランクインしているのは、それらが当たり年だからでしょう。

当たり年とは、原料のブドウの生育に適した気候に恵まれた年のこと。

1990年や1988年、1985年、1982年はシャンパーニュ地方の気候が良かったので、ドンペリの出来も良いと考えられ、プレミアが付いているのです。

1969年や1971年、1973年、1993年も当たり年ほどではないものの、それに次ぐ気候だったとされています。

マグナムボトル

シャンパンなど通常のワインのボトルは750mlですが、倍の1,500ml入のボトルはマグナムボトルと呼ばれて珍重されています。

容量が2倍になると価格も2倍になりそうですが、マグナムボトルはそれ以上の価格で販売されているので、2本がランクインしているのもうなずけます。

マグナムボトルが珍重されている理由は、見た目が華やかだからです。

パーティーなどの席に大きなマグナムボトルが登場すると、それだけで場が盛り上がることでしょう。

また、熟成スピードが遅いのもマグナムボトルの特徴です。

ビンでの熟成はシャンパンと、ボトルに封入された空気が触れて進みますが、マグナムボトルでは空気がお酒と接する面積は、通常のボトルより少なくなります。

通常のボトルとは異なる熟成具合が楽しめるのも、マグナムボトルが人気の理由です。

まとめ

ドンペリには定価がありませんが、販売価格はエントリーボトルのヴィンテージで4万円くらい、二次流通品で2万数1,000円となっています。

ドンペリより高額なお酒が数多くあるにもかかわらず、高いお酒の代名詞のように扱われているのは、正当な販売価格がわかりにくいから。

たまに家で楽しむくらいなら、十分手が届くのがドンペリなのです。

とはいえ、いただき物のドンペリを持て余している方もいらっしゃるかもしれません。

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