投稿日:2025.05.26

画像引用元:イチローズモルトの誕生秘話とは【第1回/全3回】

イチローズモルトといえば、入手困難とされるベンチャーウイスキーの銘柄です。

しかし、ホワイトラベルは2025年5月現在、ほぼ定価での購入が可能となっています。

なぜならイチローズモルトの特別版・限定版と異なり、増産しやすいボトルだからです。

ここではイチローズモルト・ホワイトラベルの定価などを掲載し、増産しやすい理由を解説しています。

あわせて、ほかのレギュラーラインナップの定価や販売価格、ホワイトラベルとの違いも見ていきましょう。

イチローズモルト・ホワイトラベルの定価と販売価格

イチローズモルト・ホワイトラベルの定価は4,235円(税込)で、ベンチャーウイスキーが手掛けるボトルでもっとも手ごろです。

あわせて嬉しいのは、ネット通販を利用すれば、ほぼ定価で購入できるところ。

送料を負担する必要はありますが、高額なプレミア付きで販売されているイチローズモルトのボトルとくらべると、驚きの価格で入手可能です。

しかも、ほぼ定価で購入できるのはホワイトラベルだけではありません。

上位ボトルのブラックラベルやブルーラベルも、定価での入手が可能です。

モルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキーの定価と販売価格

ホワイトラベルは白いラベルが貼られていることからの通称で、モルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキーが正式名称です。

現在のイチローズモルトのレギュラーボトルには、3種類のモルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキーがそろいます。

貼られたラベルの色が通称となっており、それぞれの定価と販売価格は次の通りです。

通称グレード定価(税込)販売価格
ホワイトラベル4,235円4,235円~
ブラックラベルクラシカルエディション7,700円7,700円~
ブルーラベルリミテッドエディション1万1,000円1万1,000円~

イチローズモルト・リーフシリーズの定価と販売価格

イチローズモルトのレギュラーボトルには、葉っぱ形のラベルが貼られたものが3種類あり、リーフシリーズと呼ばれています。

それぞれのラベルカラーと名称、定価、販売価格は次の通りですが、ホワイトラベルなどと異なり、定価ではまず購入できません。

ラベルカラー名称(通称)定価(税込)販売価格
グリーンダブルディスティラリーズ(DD)8,800円1万5,000円~
レッドワインウッドリザーブ(WWR)8,800円9,500円~
ゴールドミズナラウッドリザーブ(MWR)8,800円1万3,000円~

イチローズモルト・ホワイトラベルを定価で購入できる理由

イチローズモルト・ホワイトラベルを定価で購入できる理由は、正式名称のイチローズモルト・モルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキーにあらわれています。

それでは、かなり長い名前を分解して、ホワイトラベルの成り立ちを考えていきましょう。

イチローズモルトとは

イチローズモルトは、株式会社ベンチャーウイスキーが持つ銘柄・ブランド名です。

イチローズは創業者・経営者である肥土伊知郎氏の名前から取られており、モルトとは麦芽のこと。

肥土伊知郎氏が製造した、麦芽が原料のウイスキーという意味です。

モルト&グレーンとは

モルト&グレーンとは、ホワイトラベルがモルトウイスキーとグレーンウイスキーで構成されていることを表しています。

2004年の創業以来、ベンチャーウイスキーはモルトウイスキーの販売・製造をおこなっており、そのことへのこだわりはイチローズモルトという銘柄にも表れています。

ところが、2011年から製造・販売し始めたのがホワイトラベルなど、グレーンウイスキーを構成に加えた、ブレンデッドウイスキーのボトルです。

【グレーンウイスキーとは】

グレーンウイスキーはウイスキーのジャンルのひとつです。

モルトウイスキーとは原料や蒸留方法が異なり、大量生産に向く一方で香味に欠けるとされています。

1830年ごろスコットランドで製造が始まると、1860年ごろモルトウイスキーとブレンドする手法が確立され、ブレンデッドウイスキーが登場。

スコッチウイスキーが大量生産され、世界中で人気になるきっかけになりました。

つまり、イチローズモルト・モルト&グレーンはブレンデッドウイスキーなので、増産しやすいボトルなのです。

ワールドブレンデッドウイスキーとは

ワールドブレンデッドウイスキーは、世界のウイスキーをブレンドして造ったという意味ですが、これを最初に宣言したのはイチローズモルト・ホワイトラベルとされています。

日本では、自社製造の原酒と輸入した原酒をブレンドして製品化することは、決して珍しくはありませんでした。

しかしホワイトラベルは、そのことを初めてラベルに記したボトルです。

【ワールドブレンデッドウイスキー登場の背景】

イチローズモルト・ホワイトラベルより少し遅れて、サントリー碧やキリン陸など、ワールドブレンデッドウイスキーが登場しています。

これらの背景は原酒不足です。

ジャパニーズウイスキーの人気が高まりすぎ、自社での原酒の生産が追い付かなくなってしまったのです。

ワールドブレンデッドウイスキーの登場は新ジャンルの確立という挑戦でもありましたが、原酒不足を補うためだったともいえます。

自社製造の原酒だけに頼らないワールドブレンデッドウイスキーは、増産しやすいウイスキーのジャンルといえるでしょう。

イチローズモルト・ホワイトラベルの特徴

増産しやすく定価で入手しやすいとはいえ、ホワイトラベルは決して内容が劣るわけではありません。

香味やコストパフォーマンスの高さは、ウイスキーファンから評価されています。

それでは、イチローズモルト・ホワイトラベルにしかない特徴を見ていきましょう。

【11の蒸留所の原酒をブレンド】

最も注目すべきは、9つの蒸留所のモルト原酒と2つの蒸留所のグレーン原酒をブレンドしているところです。

たとえば、同じジャンルのサントリー碧がブレンドしているのは、世界5大ウイスキーの原酒ですが、いずれも自社が所有している蒸留所のものです。

一方、イチローズモルト・ホワイトラベルを構成するのは世界11の蒸留所のもので、自社が所有しているのは秩父蒸留所だけです。

各蒸留所との交渉や原酒のブレンドの試行錯誤など、ホワイトラベルの完成までに大変な手間がかかっていると想像できるでしょう。

【キーモルトは秩父蒸留所のもの】

ブレンデッドウイスキーの香味の核はキーモルトと呼ばれる原酒ですが、イチローズモルト・ホワイトラベルには、秩父蒸留所のものが使われています。

熟成期間や用いる樽などが異なるなど、さまざまな個性の原酒がそろう中、ブレンデッドに用いるのが最適と判断したものだけをキーモルトに用いているのです。

【秩父蒸留所とは】

2007年に肥土伊知郎氏が設立した小規模な蒸留所で、こだわりの製法により高品質な原酒を生み出しています。

こだわりとはフロアモルティングの導入やミズナラ材を使用した発酵槽の使用などで、熟成に使用する樽の多くも自社製造です。

発売すると即完売が続くこともあり、2019年には秩父第2蒸留所を設立し生産体制の大幅な強化をおこないました

そのほかのイチローズモルト・ワールドブレンデッドウイスキー

イチローズモルトはワールドブレンデッドウイスキーのレギュラーボトルとして、ホワイトラベル以外にブラックとブルーをラインナップしています。

【イチローズモルト・ブラックラベルの特徴】

通称・ブラックラベルの正式な名称は、モルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキー・クラシカルエディションで、ホワイトラベルの上位ボトルになります。

ホワイトラベルとの違いは、モルト原酒のブレンド比率を高めることで、より個性豊かに仕上がっているところ。

スモーキーさがただよい、古きよきウイスキーを思わせる出来栄えです。

【イチローズモルト・ブルーラベルの特徴】

通称・ブルーラベルの正式な名称は、モルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキー・リミテッドエディションで、シリーズ最上位のボトルです。

ホワイトラベルとの違いは、モルト原酒が含まれる割合の高さと、使われる原酒の熟成年数の長さだそう。

ホワイトラベルとの3倍近い価格差も、納得できるものとなっています。

イチローズモルト・リーフラベルシリーズの特徴

ここからはワールドブレンデッドウイスキーとならぶ、イチローズモルトのレギュラーボトル、リーフシリーズの3つのボトルを紹介していきましょう。

リーフシリーズはワールドブレンデッドウイスキーと異なり、まず定価では購入できません。

なぜならリーフシリーズは、大麦麦芽から造られたモルト原酒のみで構成されているから。

増産しづらい自社製造のモルト原酒のみで構成されたリーフシリーズは増産に向かず、需要に合わせるのが難しいからです。

ダブルディスティラリーズ(DD)

グリーンのラベルを持つイチローズモルト・ダブルディスティラリーズ(DD)は、リーフシリーズで、最も入手しやすいボトルです。

ダブルディスティラリーズとは秩父と羽生、ふたつの蒸留所を指しており、双方の原酒で構成されていることを意味しています。

【羽生蒸留所とは】

1980年に肥土伊知郎氏の祖父が設立し、2000年まで操業していた蒸留所。

ベンチャーウイスキーは残された原酒を販売する会社としてスタートしており、個性的と称賛される香味はウイスキーファンのあこがれです。

たとえば、イチローズモルトのカードシリーズは、ラベルにトランプの図柄がデザインされたもので、すべてのボトルが即完売となりました。

オークションに出品された54種類のセットに約1億円の値段が付き、大きな話題にもなりましたが、カードシリーズに用いられているのは羽生蒸留所の原酒です。

貴重な羽生蒸留所の原酒が含まれるのは、ダブルディスティラリーズの大きな魅力となっています。

ワインウッドリザーブ(WWR)

数種類の自社製造したモルト原酒をヴァッティングした後に、赤ワインに使用していた樽で熟成したボトルです。

ワイン樽は勝沼のワイナリーで使用されており、フレンチオーク材で造られています。

ミズナラウッドリザーブ(MWR)

ヴァッティング後の熟成に、ミズナラ樽を使用したボトルです。

ミズナラは日本のウイスキー造りと関係が深い樹種で、ミズナラ樽で熟成されたウイスキーは、オリエンタルと形容される香味を与えられます。

イチローズモルト・ホワイトラベルの買取価格

イチローズモルト・ホワイトラベルの買取価格は、定価を割り込むものとなっています。

ブラックラベルやブルーラベルも同様なのは、定価での入手がそれほど難しくないからです。

h3:リーフシリーズの買取価格

リーフシリーズの買取価格は、タイミングによっては定価を割り込むものとなるでしょう。

定価での購入が難しいとはいえ、それほどのプレミアはついていないことが理由です。

イチローズモルトで高価買取が期待できるボトル

イチローズモルトで高価買取が期待できるのは、限定版・特別版のボトルです。

たとえば、しばしば販売されるシングルカスクは、ベンチャーウイスキーが熟成させている樽の中で、ホワイトラベルやリーフシリーズに使うべきでないと判断されたもの。

ほかの原酒とブレンディングやヴァッティングさせずに、そのままビン詰めされたもので追加製造はできません。

プレミア価格でも入手したいファンが多くなると、定価を上回って取引されるようになり、高価買取が可能になります。

レギュラーボトルが高値で取引される可能性

ホワイトラベルなど、イチローズモルトのモルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキーが、将来的に高値で取引される可能性はゼロではありません。

理由は苫小牧蒸留所で製造されるグレーン原酒を使用したブレンデッドウイスキーが、ホワイトラベルなどの後継になるかもしれないから。

2025年の春に操業を始めた苫小牧蒸留所のグレーン原酒が使えるようになると、海外から原酒を購入したり、ワールドブレンデッドウイスキーを製造したりする必要がなくなるからです。

ホワイトラベルが廃番になり、その味を懐かしむファンが大勢いるならプレミアがつく可能性もあるでしょう。

とはいえ、現在十分な数が出回っているホワイトラベルです。

せっかく手に入れたのだし、楽しく飲んでしまうのが一番だとは思いますが。

まとめ

イチローズモルト・ホワイトラベルは、限定版・特別版とは異なり増産が難しくないボトルだけに定価での購入が容易です。

これはブラックラベルやブルーラベル、少しのプレミアがついているリーフシリーズでも同じで、レギュラーラインナップのいずれも比較的気軽に楽しめるボトルになっています。

一方で気軽に楽しめないのが、限定版・特別版のボトルです。

ひとつの樽の原酒で構成されたシングルカスクや、羽生蒸留所の原酒が多く使われたボトルなどを入手したら、ぜひ弊社「サケウル」に相談してください。

ほかのショップには負けない価格での買取をお約束します。

またホワイトラベルなど、イチローズモルトのレギュラーラインナップも、まとめた本数での買取ならば、通常よりもがんばった価格の提示が可能です。

査定はもちろん無料なので、お気軽にお問い合わせください。

あなたのお酒ハウマッチ?

\ すぐに見積もり /