投稿日:2025.04.30

ウイスキーを購入しようと製品情報を見ていった際に、同じ銘柄の中でも「正規品」と謳っているものと「並行品(並行輸入品)」と謳っているものに分かれているのを目にしたことがある方もいるかと思います。
正規品よりも並行品のほうが安く手に入ることが多いため、”偽物では?”と不安に思われる方もいらっしゃいますよね。
正規品と並行品がどう違うのか詳しく知らない…という方も案外多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ウイスキー における「並行品」とは一体どんなものなのか解説していきます。
ウイスキーの中には高価なものも多数あります。
安心して購入するためにも、この記事を参考に、正規品との違いや購入時の注意点についてしっかりと確認していきましょう。
「正規品」とは?

並行品についてお伝えする前に、まずは正規品がどういうものなのか解説いたします。
「正規品」とは、海外の蒸留所やメーカーと直接契約を交わした日本メーカー(正規代理店)が輸入し販売するもののことです。
日本人向けにブレンドし瓶詰めされることもあり、海外で販売されている製品と比べ内容量が異なり(多いまたは少ない)、アルコール度数が低いといった違いが見られる場合もあります。
各メーカーの希望価格での販売となるため、基本的に価格は高め。
また、メーカーが指定する手続きを踏む必要がありますので流通速度が遅くなる傾向にあります。
しかし、万が一箱やボトルに破損や不良が見られた際には迅速に対応してもらえますし、輸送時の品質管理がしっかりと行われるため、輸送による品質変化の心配はほとんどないと言って良いでしょう。
さらに、正規店を介しているため安定した供給が見込めるのもメリットと言えます。
「並行品」とは?

では反対に並行品とはどんなものなのでしょうか?
「並行輸入品(並行品)」とは、輸入業者が直接現地の蒸留所や販売店、バイヤーなどから買い付け日本へ輸入したもののことです。
正規店を通さず購入するため、流通速度も速く、販売手数料がかからずリーズナブルな価格で提供できるという大きなメリットがあります。
なお、日本向けに調整されていないため、ボトルや容量、アルコール度数などが正規品とは異なる場合があります。
このことから偽物と疑われることもありますが、基本的に中身は正規品と同じ本物です。
ただし、並行品は正規品とは異なる独自の輸送ルートであるために、輸送業者によっては温度や湿度の管理が正規品と比べ十分ではなく、香りや味わいがやや落ちる可能性も。
さらに、箱やラベルに印刷されたシリアルナンバー、バーコード、QRコードなどを削る・塗りつぶすといった処理がされ、読み取りできないようにしている場合がほとんどです。
傷や汚れが目立つボトルも多く、不良があっても保証されませんので、正規品のようにきれいな製品を入手するのはなかなか難しいでしょう。
また、基本的には正規品よりも安価で購入できますが、為替レートや在庫状況によっては価格が高騰する場合もあり、供給も安定しているとは言えません。
とは言え、製品としての品質上は問題ないため、ご理解いただける場合には購入してみても良いかもしれませんね。
正規品と並行品の違い

ここまで見てきた項目を踏まえ、正規品と並行品の違いを表にまとめると以下のようになります。
| 正規品と並行品の違い | |
|---|---|
| 正規品 | ・海外メーカーと契約し、正規代理店として販売している ・販売手数料がかかるため価格は高め ・安定した供給が見込める ・流通速度は遅い傾向にある ・輸送時の管理が行き届いているため品質変化が少ない ・日本向けに度数や容量、味わいが調整されているものもある ・万が一の際に保証してもらえる |
| 並行品 | ・正規店を介さず現地にて直接買い付け販売している ・販売手数料がかからないため価格は低め ・在庫や需要によって在庫が変動するため供給が不安定 ・流通速度は速い傾向にある ・輸送会社によって輸送時の管理にばらつきがあり、品質が劣る場合がある ・海外で流通するものと同じで、正規品とは度数、容量、ボトルなどが異なる場合がある ・箱やラベルに処理しているものがほとんどで、状態が良くないものも多い ・保証はしてもらえない |
並行品はこんな方におすすめ
上記の違いだけ見ると並行品はあまり良くないのでは?と感じてしまうかもしれませんが、並行品の購入をおすすめしたいケースももちろんあります。
- なるべく価格を抑えてウイスキーを購入したい
- 箱やラベルの状態にとくにこだわりがない
- 日本の正規代理店では輸入していない銘柄が欲しい
といった場合には、並行品がおすすめです。
贈り物として購入するなら品質が確かな正規品がやはり安心ですが、反対に自身で楽しむだけで細かい部分は気にならないのであれば、並行品を購入するほうが断然お得です。
また、並行品の中には正規品では出回らない容量のボトルや、アルコール度数が高めなものなど、愛好家からすれば魅力的な製品が多いのもメリットと言えます。
さらに海外でのみ販売された限定・記念ラベルや、10年以上前に販売され現在は廃盤となってしまった幻のボトルといったものがあり、これらは並行輸入の独自ルートでないと手に入らない可能性が高いでしょう。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、状況に合わせて賢く購入するのが良いかもしれません。
並行品の購入時の注意点

ここでは並行品を購入する際の注意点についてご紹介いたします。購入前に一度目を通して、参考にしてくださいね。
並行品の中には偽物が紛れている場合もある
並行品について解説した際に”正規店やメーカーから買い付けているため、基本的には本物”とお伝えしたかと思いますが、残念なことに中には偽物が紛れているケースもあります。
偽物を並行品と謳い、販売している悪質な業者も実際に存在するのです。
消費者側からすれば購入して手元に来るまでは本物か偽物か判断がつかないため、誤って購入してしまう方も少なくありません。
- 相場より極端に安過ぎるもの
- 販売側の入手経路が明記されていないもの
これらの製品は偽物である可能性が非常に高いため、購入の際はくれぐれもご注意ください。
手元にある並行品が本物かどうか知りたい場合は、正規品の特徴と照らし合わせる、または酒類専門の買取業者に査定をお願いし判断してもらいましょう。
並行品は贈答用には向かない
上記のように偽物が紛れている可能性も要素のひとつですが、並行品は品質管理が行き届いていない場合もあり、また外箱やボトル、ラベルに損傷や汚れが見られるものも多くあります。
たとえ正規店から買い付けた本物であっても、見た目があまり良くないものは贈答用としては不向きです。
お相手に並行品を頼まれた場合でない限りは避けたほうが良いかもしれません。
正規品と味わいが異なる可能性も
正規品は日本人の味覚に合わせてブレンドを変えたり、飲みやすいようにアルコール度数を低めにしたりと、海外で出回るものとは少々違う味わいになっている製品もあります。
そのため、メーカー本来の味わいを試してみたい、ということであれば問題ありませんが、日本で取り扱われる正規品と同じ味わいを求めているのであれば並行品はあまりおすすめできません。
同じ銘柄でも刺激が強く口に合わないといったこともありますので、正規品で気に入った銘柄がある場合は、やはり正規品の中から購入するのが安心です。
まとめ

今回はウイスキーやその他の酒類でも見かけることの多い「並行輸入品(並行品)」について解説いたしました。
「並行品」とは、独自のルートで海外メーカーから直接買い付け、輸入・販売したもののことでしたね。
並行品は、正規代理店では手に入らない海外限定の製品や現地の味わいそのものを試したい方、なるべく安く購入したいという方には打ってつけの製品と言えるでしょう。
- 正規ルートで安定した品質と価格、日本人に合った味わいを求めるなら「正規品」
- 現地のものを試したい、品質にこだわりがなくとにかくお得に購入したいなら「並行品」
といったように、状況に合わせて選択するのがおすすめです。
弊社「サケウル」では、ウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎といった酒類を多数買取しています。
一般的に並行品は正規品よりも買取価格が下がる傾向にあり、業者によっては断られてしまうケースもあるでしょう。
弊社では、”未開封かつ状態が良いもの”が買取条件となりますので、並行品であっても外箱、ボトル、ラベルなど見た目に損傷や汚れがないものでしたら買取可能です。
売れるような状態かわからないからとりあえず見てもらいたい、本物か偽物か確認して欲しいといったご要望にもお応えいたしますので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。



