投稿日:2025.04.15

世界的に人気の蒸留酒「ウイスキー」ですが、酒屋やネット販売を見ても種類が多すぎてどれが良いのかわからない…といったことはありませんか?
ウイスキーと一括りに言っても、その種類は多種多様で、味わいもそれぞれ大きく異なります。
ウイスキーを日頃から飲み慣れている方でも「種類によっては苦手」ということもありますので、ご自身の好みに合わせて購入できたら安心ですよね。
そこで今回は、ウイスキーの選び方を解説していきます。
ウイスキー各種の味わいや風味、おすすめの銘柄も併せて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずはウイスキーの種類を知ろう

ウイスキーを選ぶ上で、まず知っておきたいのがウイスキーの種類です。
ウイスキーには原料・製法によって以下の種類に分かれます。
| 【ウイスキーの種類別】特徴・味わい | ||
|---|---|---|
| モルトウイスキー | 大麦麦芽のみを使用原酒の違いによって「シングルカスク※1」「ブレンデッドモルト※2」「シングルモルト※3」などの種類に分かれる | 個性が強く豊かな風味 |
| グレーンウイスキー | トウモロコシ・ライ麦といった穀物各種を使用 | 癖のないクリアな味わい |
| ライウイスキー | ライ麦のみ使用 | 香ばしさやスパイシーさのある味わい |
| コーンウイスキー | トウモロコシのみ使用 | 特有の甘味が強い |
| ブレンデッドウイスキー | モルトとグレーンを掛け合わせたもの | モルトの癖をグレーンが和らげ飲みやすい |
※1…1つの樽で製造されたモルトウイスキー
※2…複数の蒸留所で製造されブレンドされたモルトウイスキー (ピュアモルトとも呼ばれる)
※3…1つの蒸留所で製造されたモルトウイスキー
日本国内では近年「モルトウイスキー」が注目されていますが、世界的に見れば「ブレンデッドウイスキー」が主流であり、現在もウイスキー市場の約90%を占めています。
「世界5大ウイスキー」とは?
美味しいウイスキーを選ぶのであれば、避けては通れない「世界5大ウイスキー」についても見ていきましょう。
世界5大ウイスキーとは、ウイスキーの世界的生産国であるスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本で製造されるウイスキーのことを指します。
各国で定められた法律に基づき製造され、国や業界団体の条件を満たしたもののみが「ウイスキー」と名乗ることを許されています。
それぞれ特徴が大きく異なりますので、ウイスキーを選ぶ際のひとつの指標として参考にしてください。
スコッチウイスキー
「スコッチウイスキー」はウイスキー発祥の地のひとつ、スコットランドで製造されたウイスキーの総称です。
ウイスキーの中でも代表的な種類で、ピートを燃焼させた熱で麦芽を乾燥させているため、独特なピート香(スモーキーさ)があるのが大きな特徴です。
アイリッシュウイスキー
アイルランド共和国および北アイルランドで生産される「アイリッシュウイスキー」。
アイルランドは、スコットランドと並びウイスキーの発祥の地と伝えられており、今もなお伝統的な製法を守り続けています。
蒸留回数が多いことでマイルドになり、麦芽の乾燥にピートを用いないため薫香がなく、フルーティーでなめらかな味わいが特徴です。
アメリカンウイスキー
「アメリカンウイスキー」はアメリカ合衆国で生産されるウイスキーの総称です。
スコットランドやアイルランドからの移住者によってウイスキーの蒸留が始まったとされています。
原料にトウモロコシを使用したものが多く、特有の甘味がある味わいが特徴です。
カナディアンウイスキー
カナダ国内で作られる「カナディアンウイスキー」。
香味付けのために用いられるフレーバリングウイスキーがあることが大きな特徴です。
風味が軽く飲みやすいため、「ゴッドファーザー」や「マンハッタン」といったカクテルへの使用が多いことでも知られています。
ジャパニーズウイスキー
私たちにとって馴染みのある、日本国内で製造される「ジャパニーズウイスキー」ですが、実はスコッチウイスキーの製法をもとに作られています。
他の産地と比べ歴史が浅いものの、その品質や味わいが高く評価され、世界的に注目されるものとなりました。
癖がなく、どんな食事にも合うよう飲みやすいものが多いのが特徴です。
ウイスキーを選ぶ基準は?

ウイスキーの大まかな種類を理解したところで、次は選ぶ基準について具体的に見ていきましょう。
味わいで選ぶ
ウイスキーの選び方としておすすめなのが、やはり味わいから選ぶこと。
ウイスキー単体で個性的な味わいを楽しみたいのであれば、原料特有の香りを感じられる「モルトウイスキー」の中から選ぶのがおすすめですし、反対に食事と楽しみたい、飲みやすいものが好みなのであれば「ブレンデッドウイスキー」が良いでしょう。
どのような場面で楽しむかによっても変わってきますので、シーンに合わせて用意するのも良いかもしれませんね。
ピート香の強弱で選ぶ
ウイスキーのスモーキーな香りは、ピートの燃焼による煙を原料である麦芽に染み込ませたことで生まれる「ピート香」から来ています。
飲み慣れていない方がいきなりピート香の強いものを試してしまうと、スモーキーな香りをキツく感じ、苦手だと感じてしまう場合が多いです。
ピート香の強さは、「フェノール値(ppm)」で判断できます。
- 10ppm以下…スモーキーさが軽め
- 25ppm程度…中程度のスモーキーさ
- 40〜50ppm以上…スモーキーさが強め
ウイスキーの製品情報や解説文に記載されていますのでぜひ参考にしてみてください。
なお、癖があることで知られる「ボウモア」で25ppm、「ラフロイグ」で45ppm程度とされている一方で、「白州」や「山崎」といったジャパニーズウイスキーの多くは10ppm以下とスモーキーさが控えめなものがほとんどです。
まずはピートを使用していないノンピートのものか、低めのppmのものから試してみて、気に入ったら徐々に癖のあるものを試していくのがおすすめです。
産地で選ぶ
ご自身の好みと照らし合わせて、産地から選んでみるのも良いかもしれません。
先ほど紹介したように、ウイスキーは産地によっても味わいが異なります。
おつまみとしてナッツやチョコレート、チーズなどと合わせて楽しむことが多いウイスキーですが、普段の食事に合わせるとなると、やはり癖のない「ジャパニーズウイスキー」がおすすめ。
とは言え、味わいの好みは人それぞれです。
甘味が強いものが好みなら「アメリカンウイスキー」がおすすめですし、雑味のないクリアな味わいが好みなら「アイリッシュウイスキー」が良いですね。
スモーキーさや個性を存分に楽しみたいなら「スコッチウイスキー」、カクテルに使用するなら「カナディアンウイスキー」といったように、特色に合わせて選ぶと良いでしょう。
予算に合わせて選ぶ
ウイスキーの値段は1,000円程度のものからプレミア付きで数十万〜数百万もするものなどピンキリです。
さまざまな価格帯があるとどうしても「高いもののほうがいいのでは?」と思われがちですが、高級なものなら誰が飲んでも必ず美味しいというわけではありません。
ウイスキーの癖や香りといった好みの部分は価格では測れないため、高いウイスキーを試してみたけれどあまり美味しくなかった…ということも当然起こり得ます。
まずはご自身の予算内で購入し、時間をかけて飲み比べてみましょう。
そして好みのものを見つけていき、その銘柄の中で価格帯を上げていく、というのが失敗せずおすすめです。
初心者にもおすすめ!ウイスキーの銘柄5選

最後に、初心者でも楽しめるおすすめの銘柄についても見ていきましょう。
今回は、世界5大ウイスキーの中でもとくに飲みやすい「ジャパニーズウイスキー」の中から、初心者におすすめしたい5つの銘柄をご紹介いたします。
それぞれの味わいについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
響 JAPANESE HARMONY(サントリー)

サントリー独自のブレンド技術を駆使して、創業90周年を記念し製造されたブレンデッドウイスキー「響」。
サントリーの企業理念でもある”人と自然が響き合う”のフレーズを元に名づけられており、複数の原酒を組み合わせたことによりシングルモルトとは違った味わい深さがあります。
ストレートやロックで楽しむのはもちろん、サントリーがおすすめしているのはウイスキー1:ミネラルウォーター2〜2.5の水割りです。
水で割ることでよりフルーティーさが増すのが魅力で、初心者の方でも楽しめるウイスキーと言えるでしょう。
シングルモルト 白州(サントリー)

「白州」は、山梨県北杜市に位置する白州蒸溜所にて製造されるシングルモルトウイスキーです。
名水100選に選ばれる南アルプスの天然水を仕込み水にしており、その澄み切った水と標高700mの清らかな気候が「白州」の爽やかな味わいを生んでいます。
フルーティーでコクがあり、青リンゴを思わせる風味が特徴で、こちらも初心者におすすめしたいウイスキーのひとつです。
スモーキーさも控えめなのでストレートはもちろん、ハイボールにもおすすめです。
シングルモルト 余市(ニッカウヰスキー)

「シングルモルト 余市」は飲みごたえのあるウイスキーが好きな方におすすめです。
ピート香が強めでスモーキーさもしっかりとありますが、麦芽由来の甘みも感じられスムーズな口当たりなため、初心者でも比較的飲みやすいのではないでしょうか。
単体で飲むと多少癖を感じやすいものの、ハイボールや水割りなど少し薄めて飲むことでフルーティーさが際立ち、まるで柑橘類を加えたような爽やかな味わいが楽しめます。
シングルモルト 宮城峡(ニッカウヰスキー )

「宮城峡」は、仙台で醸造されたシングルモルトウイスキーです。
同じくニッカウヰスキーで製造される「余市」とは対照的で、「余市」が癖のある力強い味わいだとすると「宮城峡」はなめらかで甘く、飲みやすい印象。
洋梨を思わせるフルーティーさや樽由来のバニラのような香りが魅力です。
味のバランスが非常に良く、スモーキーさもありながら甘味が強く感じられるため、初めてスモーキーなウイスキーに挑戦する方にもおすすめできる銘柄です。
シングルモルト ジャパニーズウイスキー富士(キリンディスティラリー)

キリンビールの関連会社である、キリンディスティラリーが販売する「シングルモルト 富士」。
同社の富士御殿場蒸溜所にて、富士山から湧き出る天然水をもとにキリン独自の技術を活かして製造されています。
りんごの蜜のようなとろりとしたやわらかい口当たりと、まるで富士の美しい自然を思わせる豊かな味わいが魅力です。
飲みごたえがあるため、苦味やアルコールをキツく感じる方もいらっしゃいますが、香りを楽しみたい方やストレートで楽しみたい方にはおすすめの銘柄です。
まとめ

今回は「ウイスキーの選び方」についてご紹介いたしました。
ウイスキーにはスモーキーな香りが魅力のものもあれば、まるでフルーツのような風味のもの、バニラやメープルのような甘味をふんだんに味わえるものまで、実にさまざまな味わいのものがあります。
今回、おすすめの銘柄にはジャパニーズウイスキーのものしか挙げていませんが、スコッチウイスキーを代表する「オールドパー」やバーボンの王道「ワイルドターキー」など、味わい深く魅力的な銘柄は世界中にまだまだあります。
まずは好みの味わいを見つけ出し、ご自身の予算に合ったものから試してみてくださいね。
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